名古屋グランパスの前田直輝がヴィッセル神戸戦を前にオンラインで取材に応じた。17日に韓国でACL浦項スティーラーズ戦を戦い、帰国後すぐに来季のACL出場権を争う相手と対戦。さらにカップ戦がその後に続くタイトな日程だが、前田は勝利をつかむために力を注ぐと決意を口にした。

上写真=神戸戦での勝利を誓った前田直輝(写真◎J.LEAGUE)

またあの場所に戻れるように

 名古屋にとっては勝負の3連戦になる。17日に浦項スティーラーズに敗れ、ACLは準々決勝で敗退したが、明日24日に来季のACL出場権を争う神戸と対戦。そして中2日でセレッソ大阪と天皇杯準々決勝を戦い、さらに中2日で再びセレッソ大阪とのルヴァンカップ決勝に臨む。

 チームにとって重要な連戦を前に取材に応じた前田は、現在の心境を率直に語った。

「僕個人としてもチームとしてもそうですが、あの大会(=ACL)には特別な思いがあったし、自分たちの力を証明できる、すごく良いチャンスだった。だから非常なショッキングな敗戦というか、正直、韓国から帰国するくらいまでは引きずっていました。僕を含めて悔しいというモヤモヤ感があったと思う。ただそのモヤモヤを晴らすには自分たちがサッカーで結果を出すしかないし、いろいろな選手がまたあの場所に戻れるようにという話をしています。そういうところで言えば次の試合はめちゃくちゃ大事な試合で、それは誰が見ても分かること。切り替えざるを得ないというか、前に進むしかないと思っている」

 ACLに敗れて悔しい思いをしたチームは、「もう一度、ACLの舞台に戻ってこよう」と選手が誓い合って歩き出した。そんなタイミングで迎える最初の試合が、現在J1で3位につけ、名古屋と来季のACL出場権を争う神戸だったのは、偶然にしても出来すぎている。両者の勝ち点差は3ポイント。名古屋は1試合消化が多いものの、直接対決であり、6ポイントの価値がある試合とも言えるだろう。

「(3連戦が)重要と言っても、シーズンを通してすべてが重要な試合だとも思っています。ただその集大成として、ここで自分たちが何かを得られるか、得られないかというところになってくると思う。僕はいつも通りのプレーというか、向き合い方、試合への入りを意識したい」

 とはいえ、入れ込み過ぎることなく、普段の力をしっかり出し切るとの考えで前田は試合に臨むつもりだ。それは力を出し切れば、勝利をつかめるという自信があるからかもしれない。

 神戸戦に続いて迎える、天皇杯準々決勝、そしてルヴァンカップ決勝というC大阪との連戦もタイトル獲得へ負けられない試合だ。「何を得られるか、得られないか」、すなわち名古屋の力を証明できるか、できないかの試合。

 日程を考えれば、極めて難しい連戦になる。ACLを戦って韓国から帰国し、そしてすぐにビッグゲームの連続だ。それでも前田は、前進すると言い切った。「次の神戸戦に勝つことだけを、今は見ています」。勝利が次の勝利を呼び込み、未来につながると信じて。一戦必勝で今季の「集大成」に臨む。


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