上写真=18日の名古屋戦に向けてオンライン取材に応じた三浦淳寛監督(写真◎VISSEL KOBE)
1点の重みがより影響する試合
神戸はリーグ戦で現在5位だが、ACL出場権を得られる3位の鹿島とは勝ち点は同じ41。得失点でわずか3ポイント差につける。しかも試合数は1試合少なく、さらなる上位進出が望める状況にある。
週末のリーグ戦では、その鹿島との対戦を控えているが(21日)、明日18日には天皇杯ラウンド16で名古屋と敵地で戦う。名古屋もリーグ戦で6位につけており、1試合消化は多いものの、神戸との勝ち点差はわずかに1ポイント。リーグ戦の成績に照らせば、実力伯仲の相手だ。今季最初の対戦ではホームながら0-1で敗れている(第4節)。
「ポテンシャルの高い選手がたくさんいるので、厳しい試合になるのは間違いないと思っています。当然ながら守備は堅いですし、フィッカデンティ監督は非常に組織的な戦いをしてくる。名古屋さんはウノゼロの試合が多いですけども、どちらが先制点を取るのか。1点の重みが影響してくる試合になるのかなと思います」
三浦監督は、今回の対戦も難しい試合になると予想する。前回対戦が「名古屋得意の」ウノゼロだったことを考えれば、ロースコアゲームで決着する可能性も高い。それを踏まえて指揮官は「先制点が大事になる」と話した。「データを見ても、名古屋は先制点を取った場合は9割の確率で勝っている。先制点はやっぱりわれわれが取りたい」。構えるのではなく、試合開始からアグレッシブに戦うことを示唆した。
「天皇杯は一発勝負。ACLの出場権もかかっていますし、何として明日の試合はチームの総合力で勝ちたいと思っています」
ケガ人が出ている中だが、大迫勇也や武藤嘉紀、ボージャン・クルキッチら新戦力はまだ合流前。選手のやりくりに難しさがあることを認めながらも、指揮官は週末の鹿島戦を意識しつつ「まずはこの天皇杯でしっかり結果を出せるように、そういうメンバーで戦っていきたいと思います」と力強く語った。
名古屋戦、そして鹿島戦へ。ACLの舞台に再び戻り、アジア制覇を目指す神戸にとって重要な連戦に臨む。