セレッソ大阪DF西尾隆矢が、激しい定位置争いを自らの力に変える決意を語った。現在リーグ戦では控えに回り、本来とは違うポジションで起用されている。入籍という大きな出来事を経て、天皇杯ラウンド16での持ち味発揮と勝利への貢献を誓った。

上写真=前日練習で天皇杯に向けて調整した西尾(写真◎CEREZO OSAKA)

入籍して「サッカーで頑張るしかない」

 C大阪は7月13日の天皇杯ラウンド16で、ヨドコウ桜スタジアムで名古屋グランパスと対戦する。前日練習を終えてオンライン会見に臨んだ西尾は「チームの状況もすごく良いので、どんなメンバーが出ても継続していくことが大切になってくる」とコメント。「やることは全員が理解しているので、みんなが同じ方向を向いてやっていけば、おのずと結果は出ると思う」と自信をのぞかせた。

 今季開幕からセンターバックで先発出場を続けていたが、5月末の負傷により、6月のAFC U-23アジアカップへの不参加を余儀なくされた。明治安田生命J1リーグの再開後はチーム事情で左サイドバックに移り、その後は控えとなって定位置を奪われている状態だ。
 
 それでも「自分のポジションに良い選手がたくさんいて、争いがあるからこそ、自分も成長させてもらっていることは実感している。シーズンを通して常に争いがあることは、チームとしてすごく良いことだと思う」と前向きに捉えている。悔しい状況には違いないが、「当たり前に、ずっと試合に出られるわけはないと思っている。自分が抜ければ、すぐに違う選手が入り、結果が出ればその選手が出るのは、勝負の世界では当たり前」と語った。
 
 だからこそ、小菊昭雄監督がリーグ戦とのメンバー入れ替えを示唆し、先発出場の可能性がある天皇杯に向けて「自分もチャンスがあるのなら、試合に出てアピールしなければいけない。競争があるからこそチームは強くなるし、自分の成長にもつながると思っている」と意気込む。「対人プレーには自信を持っている。常に変わらず自分のアピールポイントだと思っているので、存分に出していきたい」と自身のストロングポイントを強調した。

 7月10日に一般女性との入籍を発表したばかりで、「僕一人の問題ではなくなってくる。サッカーで頑張るしかない」というモチベーションもある。「すごくサポートしてもらって、感謝しかない」と夫人に感謝し、「サッカーで恩返しができれば。支えていけるように必死に頑張らなければいけない」と力強く語った。


This article is a sponsored article by
''.