一部の試合は開催されていたが、J1リーグは8月9日に一斉に再開する。首位を走る川崎フロンターレは8月にすべてアウェーで6試合、9月に7試合とまた過密日程が続くが、まずはアウェーの大分トリニータ戦にフォーカスする。リフレッシュした得点ランクトップのレアンドロ・ダミアンは、さらなるゴールを誓っている。

上写真=レアンドロ・ダミアンはようやく迎えた休息で髪の毛もさっぱりカット。後半戦も切れ味鋭いゴールを見せてくれそうだ(写真◎スクリーンショット)

「できる限り休むというイメージで」

「ウズベキスタンのほうが暑かったですよ」

 猛暑が止まらない日本の真夏の日々にあっても、川崎フロンターレのエース、レアンドロ・ダミアンは涼しい顔だ。もちろん暑い。暑いのだが、AFCチャンピオンズリーグで過酷な中2日の6連戦を戦い抜いたウズベキスタンのタシケントでの酷暑を経験したことが、ここで生きてきている。

 それでも、連戦に次ぐ連戦で疲労の蓄積は相当なものだった。帰国して清水エスパルスとのリーグ戦、ジェフユナイテッド千葉との天皇杯を戦って、ようやく小休止の時間を持てた。

「連戦のあとなので体をしっかり休めることに重点を置きました。それ以上に、40日間近く家族から離れたので、一緒にゆっくりとした時間を過ごしてリフレッシュできましたよ」

 ACLの大会中はもちろん、その前後でも隔離期間を過ごしたので、家族と再会できた喜びもひとしお。蓄積した疲れを解きほぐしてくれた。

「この中断期間では、できる限り休むというイメージでやっていました。オフ明けにはいつものように強度の高いトレーニングができていますし、次の試合に100パーセントを持っていくという考え方で同じようにやっていきます」

 22試合中、21試合に出場しているリーグ戦では12得点でランキングトップ、ACLでは4試合6得点、ほかにもゼロックススーパーカップ、天皇杯2試合にも出場していて、ほとんど出ずっぱりだ。しかも、Jリーグ選定の月間ベストゴールを2・3月(第5節ヴィッセル神戸戦)、5月(第16節湘南ベルマーレ戦)と2度受賞、4月は月間MVPに続き、絶好調を保っている。ハイテンションの7月までを終えて一呼吸おいて、ここからまた、前半戦以上の活躍が期待される。J1リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、そしてACLとタイトル獲得への重要な時間が待っている。

「まだリーグ戦は真ん中ですし、ほかにも大会は残っています。複数タイトルを取るという目標がありますから、短い休日で休んでもコンディションが下がることはありませんでした。このオフもしっかり栄養を取って最低限のケアはしていたので、リカバーも今回はそんなに大変ではなかったと思います」

 上手に心身の疲れだけを取り除いて、さらにプレーが研ぎ澄まされたという自信がほとばしる。条件は違うが、昨年のJ1では8月の7試合で3戦連発を含む4ゴール。シーズンのクライマックスへ向けて、もっともっと期待して良さそうだ。


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