名古屋グランパスの指揮官、マッシモ・フィッカデンティ監督とMF稲垣祥がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節、ラーチャブリー戦(日本時間28日・19時)の前日会見に出席した。グループGの首位に立つ名古屋にとっては3連勝がかかる一戦で、勝てば首位キープとなる。決勝トーナメント進出に向けて優位な状況を維持したいところだ。

上写真=前日会見に出席したフィッカデンティ監督(左)と稲垣祥(写真提供◎名古屋グランパス)

スピード対策をしっかりしたい(フィッカデンティ監督)

 2連勝でグループGの首位に立つ名古屋は今夜、ラーチャブリーとのグループステージ第3戦に臨む。初戦はJDTに1-0、2戦目は浦項に3-0と、しっかり勝ち点をモノにしてきた。3連勝を達成すれば、当然、決勝トーナメント進出に向けて大きく前進することになる。

 前日会見に臨んだフィッカデンティ監督は「この日程をどういうふうに回していくかという意味で、アプローチが変わることはない。試合翌日はリカバリーをメインに、試合前日が対戦相手の対策をメインに分けてやっている。相手の対策については、プレーにスピードがあり、速さに対してはしっかり対策していきたい」とすでに情報をインプットし、勝ち筋を見いだしていた。

 初戦と2戦ではしっかりメンバーを入れ替え、実際に短期決戦で結果を出すためにチームをうまく『回した』印象を受ける。第3戦も、2戦目とは異なる陣容で臨むと予想されるが、戦い方は変わらないと指揮官は強調した。取材陣から前節、相手の3倍のシュートを浴びせていたことに関する質問が出た際に、こう答えている。

「われわれは試合に入るときにあらゆる数字の中でスコアを一番に気にします。それは勝利を目指して戦っているからです。試合を終えたときに相手を上回っていれば、ある意味で満足できると言えます。前節の総シュート数の話ですが、スコアは3-0でしたが、われわれができることと言えば、その数字を4-0、5-0、6-0という方向にするために向上するというよりも、どんな相手に対しても、そういう力を出せるようにしていきたいと思います。その上で、ゴールがより取れればいいですが、どんな相手でも大量得点を狙うようなやり方をすると、サッカーでは必ず痛い目に遭う」

 これまで通りの戦いで着実に相手を仕留めていく。闇雲に大量得点を狙うような戦い方はしない。何よりまずほしいのは勝利。ラーチャブリー戦も、そのスタンスは同じだ。

「選手全員が勝利への強い思いを持っている。ここで勝ち点3を取ることによって可能性が大きくなる。自信を持って戦いたい」

 会見に同席した稲垣も、指揮官と同じ考えだった。目指すは勝ち点3のみ。名古屋は今夜、3つ目の白星をつかみにいく。


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