上写真＝安部柊斗はアグレッシブに走り回ってチームの安定化に貢献。大分戦で、味スタでゴールを狙う（写真提供◎FC東京）
長谷川健太監督と歩きながら話した20分
――6月19日の横浜FC戦は厳しい戦いでしたが、1-0の勝利でした。ピッチがスリッピーで苦しみました。
安部柊斗 雨が降っていて芝も硬くいろいろと難しかったです。トラップのところや切り返しをするアジリティーの部分で足を滑らすことが多くなってしまいました。
――横パスを狙われていて、安部選手も前半に奪われてしまったシーンがありました（8分）。
安部 あのシーンではしっかり味方に落としておかないと、と反省しています。あのポジションで自分が奪われると決定機を作られてしまいます。いつもよりていねいにプレーしなければいけないと思いました。
――相手の瀬古樹選手は明治大の同期、袴田裕太郎は一つ先輩です。特に瀬古選手は同じボランチの選手ですから、実際に戦ってみて刺激を受けたのでは？
安部 昨年、三ツ沢で対戦したときよりもトラップやパスの部分で成長している、うまくなっていると感じました。
――瀬古選手はキャプテンマークを巻いていましたね。
安部 すごいですよね。
――負けていられませんね。2年目でレギュラークラスを手にしていますから、東京のキャプテンマーク、つけましょう。
安部 いやいや、重鎮がたくさん控えているので（笑）。でも、若手が引っ張っていくという意味ではいいと思います。昨年、キャプテンの東（慶悟）選手がケガで離脱しているときに、2年目だった渡辺（剛）選手がゲームキャプテンをやっていましたから、自分もしっかりやらなければいけないと思います。
――ぜひ、長谷川健太監督に話して立候補してみてください。
安部 いや、言えないです（笑）。
――3月に波多野豪選手とともに規則違反でクラブから謹慎処分が下されました。長谷川監督にはかなり厳しく指導されたのではないですか。
安部 厳しいというよりは、2人でグランドでじっくり話をしました。今後どうしていくかということだったり、アドバイスをたくさんもらいました。
――室内で1対1で話すのではなく、屋外でコミュニケーションを取るところが、長谷川監督のはからいなのかもしれませんね。
安部 グランドをぐるぐると2人で歩きながら、20分以上はじっくり話しました。監督と話をしていろいろ教えてもらったので、改めてここから頑張らなければいけないという気持ちになりました。
