インタビューではときに真剣に、ときに笑顔で。強調したのはゴールへの欲だ（写真提供◎FC東京）
みんながへばってきた時間でも自分は走れる
――ボランチの左側に入っていますから、左サイドバックと左サイドハーフとの連係も重要です。左サイドハーフのアダイウトン選手が、その関係がとてもうまくいっていたと振り返っていました。
安部 できるだけ早くサポートに入って三角形を取れる位置を意識しています。横浜FC戦なら、アダイウトン選手が僕に落としてくれて、その間に左サイドバックのバングーナガンデ佳史扶選手（以下「カシーフ選手」）が裏に走って、僕がダイレクトで送り込んだシーンでチャンスになったので（5分）、もっともっと増やしていきたいですね。
――カシーフ選手にとっては安部選手のカバーリングがあるから、安心して得意の攻撃に飛び出しているように見えます。
安部 カシーフ選手のクロスは本当にいいですからね。自分で切り込んだりドリブルしていくので、僕がそのこぼれ球を拾えるようなポジショニングを取るようにしています。
――これから夏に入ります。好きな季節ですか。
安部 そうですね、得意ですね。みんながへばってきた時間でも自分は走れますし、スプリントもできると思うので、得意の季節です。
――まさに夏男ですね。暑くても走れるのは、やはり生まれ持った能力でしょうか。
安部 中学生の頃から走れていましたね。オフの日でも走り込みをしていたので、それで体力がついたのではないでしょうか。1時間ぐらいは走っていましたし、距離はわからないけれど、結構遠くまで走りに行っていました。
――6月27日の大分トリニータ戦はホームゲームですが、それが終わると次にホームに帰ってくるのはリーグ戦では9月12日の柏レイソル戦。だからこそ、大分戦で最高のパフォーマンスを見せたいですね。
安部 自分らしくアグレッシブに走って戦って球際に勝つというプレーを見せたいのと、やっぱり味スタでゴールを決めたいと思います。いろいろと思いはあるので、そういうプレーを見せたいと思います。
――夏男が味スタでゴールを決める。最高ですね！ そのあとはしばらくアウェイゲームが続きます。
安部 しばらく味スタで試合ができませんし、コロナ禍でみなさんにアウェイゲームをスタジアムで見てもらえるかまだわかりませんが、どんなときも自分たちは東京らしいサッカーをして、テレビやDAZNで応援してくださるみなさんにも勝点3を届けたいと思います。ぜひ、応援をよろしくお願いします！
取材・構成◎平澤大輔
