上写真=札幌戦で3試合連続ゴールを決めて勝利に貢献。三笘薫がノッている(写真◎J.LEAGUE)
「どれだけできるか試される」
三笘薫が3試合連続ゴール中だ。ガンバ大阪戦、ベガルタ仙台戦、北海道コンサドーレ札幌戦で決めて、調子を上げてきた。
札幌戦の49分に決めた今季7点目は、右サイドに展開して家長昭博がセンタリング、旗手怜央が中央で少しコースを変えたところで三笘が右アウトサイドで送り込んだワンタッチゴールだった。
三笘が開幕前のインタビューで語っていたのは、自分と逆の右サイドで崩したあとの、自らの関わりについて。中央、あるいは思い切ってニアゾーンまで入っていってゴールを仕留めるイメージだ。このシーンも右に展開されると中央まで入っていって決めたものだった。
「怜央と(田中)碧が飛び出して相手を連れていってくれて、スペースができたので押し込みました。もちろんクロスへ入っていくところは意識は上がっていますが、あのシーン自体はショートカウンターだったけれど時間はあって、むしろあそこにいないといけない場面です。右で作ったときにファーで流れるところ、あるいはニアに入るのはまだまだできていないので、そういうプレーを増やしたいと思います」
細かすぎるほど細かいところまでこだわるのが、三笘流。だからこそ、再びU-24代表に選出された。発表があった5月20日は、24歳の誕生日。うれしいプレゼントになった。
「前回は2試合中1試合しか出ることができませんでした。今回も2試合しかなくて、チャンスは少ないかもしれないので、そこでどれだけできるか試されると思います。目に見える結果を求められるので、そこにこだわりたいと思います」
前回は3月にU-24アルゼンチン代表と対戦したが、不完全燃焼に終わった。自慢のスラロームドリブルを仕掛けるところで、屈強のアルゼンチン人を前に間合いがうまくはまらなかった。
「ボールを晒しすぎると足を出してくるので、Jリーグでやる以上にしっかりコントロールしないと、取られてカウンターのリスクがあります」
ボールの置く場所に微調整を加えるイメージだ。それを、今度は6月のU-24ガーナ代表、ジャマイカ代表との試合で表現する。
「ポジションが変わってくるので、プレーエリアの判断をしっかりしないといけないと思います」
川崎Fでは4-3-3システムの左ウイングだが、U 24代表では4-2-3-1の左サイドハーフが濃厚だ。微妙な立ち位置や攻守それぞれの関わり方、タイミングなど細かいメンテナンスが必要になることは意識している。
そのためにも大事なのは、やはり目の前の試合だ。次は横浜FCとのホームゲーム。4試合連続の、そして24歳で初めてのゴールはなるか。