4月18日の明治安田生命J1リーグ第10節で、名古屋グランパスが今季初めて黒星を喫した。9試合連続無失点記録も途切れてしまったが、それでもマッシモ・フィッカデンティ監督は泰然自若。次のガンバ大阪戦に向けて、いつもどおり相手を警戒しながらも自分たちのやり方で戦うまでだ。

上写真=鳥栖戦の黒星はいい意味で開き直ったマッシモ・フィッカデンティ監督。自分たちのサッカーをやり続けるだけと強調する(写真◎J.LEAGUE)

「記録をまた自分たちで塗り替えにいこうぜ」

「それだけニュースになった、ということですよね」

「今後も負けないでいって、次の負けがまたニュースになるぐらい遠い時期になることを願っています」

 マッシモ・フィッカデンティ監督は、そんな風に笑った。名古屋グランパスが今季初黒星。J1第10節のサガン鳥栖戦で1-2で敗れて、「名古屋がついに負けた」という文脈で語られることになった。

 9試合連続無失点の記録も、鳥栖戦の6分に決められて途切れた。

「記録としていったん残る形になって、サポーターやファミリーの皆さんは誇りに思ってくれるだろうし、記録をまた自分たちで塗り替えにいこうぜ、とファンの方は見てくれると思います。彼らと一緒に取り組みたい」

 改めてそう呼びかけた。

 その鳥栖戦については、「うまく行かない日はうまく行かない」といい意味で開き直っている。鳥栖戦は失点の少ないチーム同士の戦いになったが、そうしたデータは必要以上に重視しない。

「結局、例えばなぜ勝ったのかということを説明できるかというと、試合前に言うことはできないわけです。もちろん試合後には結果論として言えますけれど、そこを深くやりすぎると無駄になるということもあると思います」

 例えば、鳥栖戦の2失点目だ。45分にFKからのクリアが短くなったところをたたき込まれている。

「あそこに転がってしまったわけですけど、ああいうクリアの仕方は用意していたわけではなくて、ミスとしてたまたまあそこに転がって見事に決められました。あの試合で、あのクリアボールが、あの場所にこぼれるというデータは何もないのです。サッカーは不思議なもので、例えばポゼッションの数字とイコールでスコアが決まるわけではありません。ほかのスポーツであれば、あるデータで上回れば勝つ確率が9割になるということがあるかもしれませんが、サッカーはそうではありません」

 裏を返せば、敗戦に値するような試合だったわけではない、ということだ。それに、1敗しただけで崩れるようなチームは作ってきていない。

「記録は途切れましたが、目の前の試合に勝ちにいくことに変わりはありません。取り組み続けるだけです」

 4月22日にガンバ大阪と戦うと、29日、5月4日には川崎フロンターレとの連戦になる。G大阪戦が終われば川崎Fと消化試合数で並び、勝てば勝ち点差で3に迫ることができる。そうなれば、連戦で一気に追い抜く可能性が出てくる。だから、川崎Fの進撃を止めるためにも、G大阪戦が重要なのだ。


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