サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、今シーズンもメディア横断企画「DAZN Jリーグ推進委員会 月間表彰」を実施する。当サイトでは、明治安田生命J1リーグにおいて、最も優れたゴールを表彰する「月間ベストゴール」受賞者へのインタビューを掲載。2・3月の受賞者は、ヴィッセル神戸戦(J1第5節)で衝撃のロングボレーを決めた川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンだ。

ピッチの中で怒ることはありません

画像: 神戸戦はVARを経て一度ゴールが取り消しになるなど難しい試合となったが、その後にきっちりゴールするなど勝負強さを発揮した

神戸戦はVARを経て一度ゴールが取り消しになるなど難しい試合となったが、その後にきっちりゴールするなど勝負強さを発揮した

ーー今シーズン、ここまで8試合で6得点。非常に安定したプレーと決定力の高さを示していると思います。その要因をどう考えますか。

L いま、フロンターレでは本当に色んな形から、そして多くの選手からゴールが生まれています。クロスやスルーパスだけではなく、さまざまなプレーからゴールを決めている。相手は自分たちを分析するのがとても難しいでしょう。私が得点できているのも、自分ひとりの力ではなく、その中で力を発揮できているということだと思います。

ーーストライカーはフラストレーションが溜まるポジションだと言われます。いいタイミングで動き出してもパスが届かないことも多い。そんな中でダミアン選手が味方に声を荒げている様子を見たことがありません。それはなぜでしょうか。

L もちろん、ゲームの中では実際にボールが出てこないシーンが何度もあります。ただ、自分が動くことによって仲間にとってのスペースが生まれたり、チームのためになっていることもある。今のフロンターレは自分の力だけでゴールを取らなければいけないチームではありません。そういう意味で言えば、自分が動き出して、たとえボールが来なくても、それがチームのためになっていればまったく問題ありません。

ーー子どもの頃からそういうメンタリティーだったのですか。「なぜボールを出さないんだ!」と怒ったことはないですか。

L それは経験の中から学んだことでもあります。子ども時代も、ブラジル代表時代も、これまでの全ての経験の中で学びました。今もまだ学びの途中ですが、ピッチの中で怒るようなことはないですね。というのも細かい感情の起伏で試合の結果は変わってしまうからです。常に冷静にプレーしたいですし、しようと思っています。
ーーゴールでの貢献はもちろん、今シーズンは昨シーズンにも増して守備面の貢献が大きいと感じます。自分ではその点について、どうとらえていますか。

L 一つ言えるのは、チームでやっているやり方に自信を持っているということです。自分がプレスをかけに行けば、後ろの選手もしっかりとついてきてくれる。また後ろの選手が押し出してくれるからこそ、自分も前にプレスをかけに行ける。そういう関係ができています。去年も前からプレスをかけることはやっていました。ただ、去年1年の戦い方を自信にして今は挑めている。それが変化と言えば変化かもしれません。

ーー徳島ヴォルティス戦の2ゴールはともにダミアン選手のプレスがきっかけでした。

L そうですね。1点目は私がプレスをかけに行き、ボールがカオル(三笘薫)のところに行きました。スペースもある中でカオルから良いパスが来て落ち着いて決めることができました。

ーー驚いたのは2点目です。一度プレスを外されながら2度追いして自らボールを奪い、相手のGKの位置を確認してすぐにシュートを打ってネットを揺らしています。体のキレと冷静な判断力が光るゴールでした。

L キャンプから本当にいいトレーニングができてここまでいい状態で来ています。フィジカル面について言えば、自分も日本に来て、体のケアに関して多くを学びました。ブラジル時代は食事面、栄養面、練習後の体のケアなど、今ほど気を使っていませんでした。そういうものに気を配っていることが良い状態をキープすることにつながっていると思います。その意味でも日本で成長できていると感じます。

ーー話を聞いているとダミアン選手のチームファーストという考え方が伝わってきます。今シーズンからは副キャプテンも務めていますが、気持ちの面でこれまでと何か変わったところはあるでしょうか。

L 副キャプテンでやるべきことは(キャプテンの)ショウゴのサポートだと思っています。プレーに関して言えば、その役割になったからということは関係なく、これまで通りチームのためにやるだけだと思っています。前線の選手としてやるべきことをやれば、チーム全体がいい方向に行く。気持ちの面で特別変えたことはありません。

ーー以前、鬼木達監督がダミアン選手について「外国籍選手をよくまとめてくれて、チーム全体も見られる選手」と話していました。副キャプテンを引き受けるにあたってどんな言葉を掛けられましたか。

L 選ばれたときは監督に呼ばれて、「今シーズン、ダミアンを副キャプテンにしたいんだけど、どういうふうに思う?」と聞かれました。もちろん、任命されるのであれば、自分はその役割を引き受けてしっかりチームのためにやりたいと監督に伝えました。自分が来日してから、このクラブに関わる全ての人たちが自分を快く受け入れてくれて、常にサポートしてくれています。ですから自分もこのチームのためにやれることは全てやりたいと思っています。

ーーここまで6ゴール。得点ランキングの上位につけています。この数字はどこまで伸びるでしょうか。

L 自分はできる限りのゴールを挙げたいという思いでいます。個人の賞は意識しません。得点王を取ったからといって、それがクラブの何かに残るわけではありません。自分が一番ほしいのはクラブで獲るタイトルです。そのことで自然とクラブに、自分の名前が刻まれる。フロンターレのために何度でもレアンドロ・ダミアンの名前を刻みたいと思っています。

取材◎佐藤景 写真◎J.LEAGUE


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