清水エスパルスのユニフォームに掲出されている『不思議なロゴ』には「熱い思い」が詰まっている。発案者である株式会社タイカの鈴木大登代表取締役社長と、清水エスパルスの山室晋也代表取締役社長の話を聞けば、その思いの強さが分かるだろう。話題の国名ロゴ、「Cambodia Kingdom of Wonder」を掲出した理由を探った。

「地域社会の活性化と国際社会への貢献」

画像: ユニフォームパンツの左太ももあたりに「Cambodia Kingdom of Wonder」のロゴが掲出されている(写真◎J.LEAGUE)

ユニフォームパンツの左太ももあたりに「Cambodia Kingdom of Wonder」のロゴが掲出されている(写真◎J.LEAGUE)

 株式会社タイカとカンボジアの関わりは深い。2012年にはプノンペンの経済特区で現地法人を設立。それは「当初は生産拠点としての進出でしたが、常に国際社会への貢献を果たしたい」という考えを持っていたからだと鈴木社長は言う。

「工場運営が軌道に乗ってきた2016年からは筆記用具やフットサルコートの寄贈を行ない、また、弊社の製品を使用していただいているご縁で、2017年からはカンボジア国内のボルダリング大会への協賛活動を行なっています。
 カンボジアの将来を担う若者たちの成長を、少しでも支援、応援できないかという思いで、今後の活動も継続していくつもりです。2018年には、プノンペン市に飲食業を展開する現地法人を設立いたしました。丸亀製麺のフランチャイズとして、現在2店舗を運営しています。こうした形で、雇用面だけではなく、スポーツや文化を通じて幅広くカンボジア経済の発展に貢献できればと考えています。
 もともとわれわれは、1948年静岡県清水市で創業しました。地域社会への貢献という思いの下に5年前から清水エスパルスとのパートナー契約を締結しております。今般、弊社の地域社会の活性化と国際社会への貢献という2つの理念を両立させ、ユニフォームへのカンボジア応援ロゴの掲載を決定いたしました」

 今回のロゴ掲出には、タイカの「国政貢献」と「地域社会の活性化」という理念も込められている。

 一方でエスパルスもかねてよりアジアとの関わりを持ってきた。タイ国内で毎年12月にサッカー教室を開催し、昨年は現地でビジネス交流会も実施した。ほかにもタイ代表のFWティーラシンが在籍していた縁もあり、清水の全選手の背面の選手名をタイ語表記のユニフォームにするなどのイベントも開催している。山室社長はタイカの理念に賛同し、「カンボジアでのサッカーの普及や観光交流の活性化、地域社会の活性化、並びに国際社会の貢献」に積極的にコミットしたいと話す。「エスパルスにおいても、今回の契約を機に、日本とカンボジアの架け橋となるという強い思いを抱いております。カンボジアの皆様に、サッカーを楽しんでいただき、またJリーグに興味を持っていただき、そしてエスパルスのファンになっていただけたら」と、期待を込めた。

画像: これが掲出されているロゴ。「不思議の王国カンボジア」

これが掲出されているロゴ。「不思議の王国カンボジア」


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