上写真＝名古屋の最終ラインを支える丸山祐市（写真◎J.LEAGUE）
■2021年3月21日 J1リーグ第6節（@カシマ/観衆7,809人）
鹿島 0－1 名古屋
得点：（名）稲垣祥
「タイトルのために、まだまだ修正点はある」
破竹の勢いで開幕6連勝を達成。そのうちの5試合は完封勝利と、その守備力が光っている。今の名古屋には、1点を奪えば勝ち点3を引き寄せられる強さがある。
鹿島とのアウェーゲームでも相手の攻撃を封じた。鹿島に与えた最大の得点機といえば、51分に松村優太に打たれたミドルシュートだったか。それでも、この場面ではGKランゲラックが右手を伸ばし、危なげなくボールを弾き飛ばしている。
「（鹿島に）縦パスを入れられる場所も、そこまで怖い場所ではなかったので、そこまで気にならなかった。（縦パスを）入れられるのはあまりよくないことかもしれないけれど、最後はチャンスらしいチャンスもそこまで与えなかったと思います。僕たちは自信を持って、しっかり守れたのかなと」
センターバックの丸山祐市は、そのように90分間を振り返った。シュート本数は6対6と互角だが、試合を優位に進めていたのは名古屋だったと言えるだろう。「前半は0-0で終えたし、最低限0-0でしっかりゲームを終わらせる気持ちで僕自身はやっていた」と丸山は話す。
ホームで勝利を手に入れたい相手に対し、少なからず気持ちの余裕もあったのかもしれない。その結果、「稲垣（祥）選手が素晴らしいゴールを決めてくれたので、あとは自信を持って、最後まで冷静に、全員でしっかりまとまって戦うことができたと思います」と、丸山はアウェーでの勝ち点3獲得を喜んだ。
開幕から無傷の6戦全勝という結果に、「素晴らしいことだと思うし、全員が1試合1試合のために、練習に取り組んだことの成果」と、3番を背負うキャプテンは胸を張る。「タイトルを取るために、まだまだ修正点はたくさんある」と言うものの、丸山の言葉には充実感もうかがえる。
次節は代表ウィーク後の4月3日、ホームでFC東京と対戦する。「来週からまた次の試合に向けて、しっかり取り組んでいけたらと思います」。最終ラインで堅守を支える丸山は、さらなる勝利を求めている。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
