上写真＝2戦連続で先発出場するが、それだけに山田直輝は責任を背負う（写真◎J.LEAGUE）
■2021年3月6日 明治安田生命J1リーグ第2節（＠三協F柏/観衆3,898人）
柏 2-1 湘南
得点：（柏）呉屋大翔2
（湘）岡本拓也
「責任を感じていますし、もっと感じないといけない」
山田直輝が相変わらずのセンスを見せたのは、30分のビッグプレー。
左サイドから高橋諒のパスを引き出すと軽やかにターンして前を向き、すぐさま大橋祐紀の足元に滑り込ませた。大橋のフィニッシュは右に切れていったものの、相手のギャップを見つけて嫌なところに潜り込んで起点になり、リズミカルに決定機を生み出す一連のアクションは見事だった。
同じインサイドハーフの茨田陽生、アンカーの中村駿とでつくる三角形が湘南ベルマーレのコアの部分。柏レイソルに先制されながら43分に岡本拓也が同点として、後半もその勢いを続けられたのは、この中盤を中心にボールを動かしていったからだった。しかし、55分に相手がメンバー交代で中盤を整備し直すと、徐々に押し戻される。
「レイソルさんの予想していたフォーメーションはいくつかありました。試合中にも変えてきて、最初に慣れていない時間から慣れたところで変えられたので少し難しい時間帯はありましたが、時間を追うごとに修正できていたのでそこまで問題ではなかったと思います」
だからこそ、もっと何かができたのではないかと自問する。
「僕としてはもう少しチャンスや決定機に自分が絡んで、もっと作ってあげたかった」
66分には勝ち越し点を奪われたから、なおさらその悔恨が残った。
「開幕戦も今回の試合も、自分たちが勝っていてもおかしくない試合を落としています。チームとして勝負の際で勝てていません。サッカーは結果がすべてですが、そこがついてきていないのは責任を感じていますし、もっと感じないといけないところもあると思います」
そのもどかしさに苦しむが、とはいえ「勝っていてもおかしくない」と表現するだけのパフォーマンスを見せている自覚もある。
「開幕戦も今回も自分たちは勝つチャンスがありました。やりたいことができていなくて連敗したわけではないので、自信を失う必要はないと思います」
その事実をしっかり見据えて、まだまだ続く連戦に向かっていく。
