2021年のJリーグがいよいよ今週、開幕する。サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、各クラブの注目選手にインタビューを実施。「金J特集」として、川崎フロンターレでブレイク真っただ中の三笘薫に話を聞いた。J1連覇、複数タイトル獲得、1試合3得点、ACL優勝などを目指す絶対王者をドリブラーがさらに加速させる。

常にゴールに貪欲にならなければ

−−そんな伸びしろだらけのプロ2年目のシーズンは、2月26日に「金J」の横浜F・マリノスとの開幕戦で始まります。相手にはどんな印象を持っていますか。

三笘 すごく前線のタレントが多いのと、守備では全体をコンパクトにしてくるというイメージがあります。最終ラインの後ろにスペースがあるので、突いていければチャンスになると思います。逆に前から圧をかけられてボールロストが増えると、ガンバ戦の後半のように押し込まれる流れになってしまうので、そこに対するアプローチは必要だと思います。

−−マリノス戦といえば、昨年のいいイメージが残っていると思います。ホーム、アウェーとも3-1の勝利のうち、3ゴール1アシストと驚異的です。

三笘 相手がマリノスだからできたということではなくて、コンディションが上がっていたところだったからですね。特別に相性がいいとは考えていないですし、(対面には)素晴らしいサイドバックがいるので、もっともっと攻略していかないといけないと思っています。

−−第14節のアウェーゲームでは同期の旗手選手のアシストで決めましたね。

三笘 ちょうどあのシーンからぐらいなんですよ、クロスに対する入り方が分かってきたなと感じたのが。右に展開してから怜央が相手の股下を抜いてパスをくれたんですけど、あそこに入ればボールが来るなと感覚的に分かって、しかもゴールになったので、ここで良いんだと。一瞬のタイミングやスピードの変化で上回ることができれば、先に触ることができて、そこからワンタッチゴールが増えていったので、あの試合で感覚がつかめたのは大きかったです。

−−そんなきっかけをつかんだだけに、今度の開幕戦でも何かを手にしてほしいと思いますが、逆に警戒する選手は誰でしょう。

三笘 サイドバックでは松原(健)選手が対人が強いイメージがありますね。マリノスは全体的にサイドバックがインサイドに入ってボランチからボールを受けたりとポジションを変化させてくるので、中にパスを通され始めるとだすと相手のリズムになっていきます。その立ち位置を見ながら守備をしなければいけないので、より負担が増えます。注意しないといけないですね。

−−インサイドに入ってきたサイドバックをどう抑えるか、ですね。

三笘 僕が行くときもあればインサイドハーフが行くときもあって、そこが迷いだすと相手のリズムになってしまいます。はっきりした守備が必要だと思います。ガンバ戦でも特に後半は相手のアンカーの選手にチャレンジできずに押し込まれたので、ウイングがもっと前に立って圧をかけることを前後半通してやらなければいけないと思います。

−−攻撃的な思想を遠慮なくぶつけ合うような開幕戦になりそうですが、勝敗を分けるポイントはどのあたりにあると感じていますか。

三笘 結局、ガンバ戦もそうなんですけど、前半にチャンスがあるのに決めきれませんでした。先制点が大事なのはもちろんのこと、そこからたたみかけなければいけないと思います。鬼木(達)監督がいつも言うように、常にゴールに貪欲になる必要がありますし、もっとゴールに、質にこだわらなければと思っています。僕自身、結果を残さないと「2年目のジンクス」と言われるので、覚悟を持って戦います。

取材・構成◎平澤大輔


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