上写真=山崎凌吾が八戸戦で初得点。ケガなくキャンプを過ごせている(写真提供◎名古屋グランパス)
「ファーストタッチでいいところに置けた」
大宮アルディージャ、FC琉球、そしてヴァンラーレ八戸と、それぞれ45分×3本でトレーニングマッチを戦った名古屋グランパス。いずれも下位のカテゴリーとの対戦で戦術の浸透と微調整を図ってきた。
山崎凌吾は大宮戦で2本目途中から、琉球戦と八戸戦では1本目から2本目の途中まで、それぞれ70分前後のプレータイムの中でアピールを続けた。3試合目には「今季初ゴール」も決めて、上向きだ。
「長澤(和輝)選手から僕に縦パスが入ったときに、ファーストタッチで自分が置きたい場所に置けて生まれたゴールだと思います。ファーストタッチでいいところに置けたので、左足も振り抜けたと思います」
初ゴールの喜びをそんな風に表現した。
移籍初年度の昨季は途中からの出場が多く、得点もわずか一つと消化不良。「サッカー人生を左右する」 という今季にかける思いは強烈で、2年目の成功のためにキャンプを過ごしている。
「昨シーズン、自分が思ったようなシーズンではなかったですし、結果を見ると不甲斐ないシーズンでした。去年はキャンプからケガしていたので、今年はいまケガなく来ることができているのはいいことですし、またトレーニングマッチもあるのでもっともっとチームとして良くなるように、僕の力をしっかりチームに生かせるように、競争があるので練習からアピールを続けていきたいと思います」
激しい競争は、柿谷曜一朗の加入で加熱している。ブラジル・ワールドカップの日本代表メンバーで、スイスのバーゼルでプレーした経験も持つテクニカルな万能ストライカー。八戸戦では初めて一緒にプレーした。
「新たなメンバーで、新たな組み合わせでやりましたし、曜一朗くんは練習でも別のチームで、組むのは初めてぐらいでした。そうした組み合わせの中で、試合の中で話し合いながら進めました」
ライバルであり、仲間でもあるメンバーとともに、2年目のジャンプアップに鍛え抜く日々は続いていく。