上写真=マテウスは今年も切れのあるプレーで名古屋のファン・サポーターを喜ばせる(写真提供◎名古屋グランパス)
「名古屋グランパスのユニフォームを着て優勝する」
柿谷曜一朗、山崎凌吾、ガブリエル・シャビエル、相馬勇紀、マテウス、齋藤学、前田直輝、金崎夢生。夢のオールスターキャストである。
名古屋グランパスのファン・サポーターにとっては、今季のFW登録の名前を並べるだけで、どんな攻撃が生み出されるか楽しみで仕方がないだろう。AFCチャンピオンズリーグにも臨む今季、さらなるパワーアップに成功した。
その中心がマテウスだ。昨季は34試合に出場して9ゴール。J1でのプレーではキャリアハイだ。力強さとスピードを兼ね備えたドリブル、相手を翻弄するテクニック、強烈なフィニッシュなど、生き生きとプレーして名古屋の攻撃を牽引してきた。その経験を生かして、新加入選手を導いていく。
「(柿谷と齋藤の)2人ともクオリティーが高い選手なのは、みんなご存知だと思います。柿谷はテクニックあってラストパスも出せますし、ゴール前で相手にとって危ないシーンを作ります。齋藤もスピードに乗ったプレーは大きな力になります。経験ある選手が攻撃につながるイメージを持ってプレーすれば、攻撃面でチーム全体が強くなります。彼らがチームに加わるのはとてもいいことで、良い結果につなげていかなければなりません」
キャンプでは相互理解に努めているが、自主隔離期間を経て合流するという、これまでにないシーズンの始まりになった。
「いいスタートを切ることを意識してキャンプへ入りましたが、オフの間、思い通りに体を動かせなくて、刺激が入ったトレーニングになりませんでした。その中でいきなりハードなトレーニングが始まると大きな疲れが来るかもしれませんが、監督が求めることを重視した上でトレーニングキャンプを終えて良いスタートを切れればいいと思います」
事前の体作りで追い込めなかったというが、それでもフィジカルコンディションに自信があるというところは頼もしい。
「いままで経験したことのないスタートになりました。隔離はルールなので仕方ありませんが、家でできることはすべてこなしました。チームからメニューをもらってトレーニングマシンや自転車を漕いできました。だから、フィジカル的な面では大きな影響はありません。ここからチームのために100パーセントでやっていきたい」
新メンバーも加えた中で、目標は2つ。
「名古屋グランパスのユニフォームを着て優勝すること。そういう目標を立てています。そして、攻撃の選手なのでアシストやゴール期待されますが、去年の数字よりも上回れば最高です」
そして最後にもう一度、つけ加えた。
「大事な第1の目標は、優勝することです」
2020年は得点が9でアシストが8。これを超えれば優勝が近づいてくるはずだ。