上写真=栃木SCの元気印、明本考浩が来季は浦和でプレーすることに(写真◎Getty Images)
心残りは栃木県民の歌を歌えなかったこと
明本考浩は栃木SCのアカデミー出身で、国士舘大学を経て今年栃木に加入。プロ1年目でいきなり40試合に出場し、うち38試合が先発と完全に主力として戦い、7得点を挙げたアタッカー。試合終了まで尽きることのないスタミナとボールに食らいつく執念で、攻守でチームを最前線から引っ張ってきた。
「栃木SCから加入することになりました明本考浩です。浦和レッズという偉大なクラブの一員になれることができて、とても光栄に思います。先輩方が築いてきた浦和の誇りに恥じぬよう常に全力で闘いたいと思います。よろしくお願いします」
その言葉の通り、まさに「全力」という言葉がふさわしいプレーぶりで、今季のJ2で存在感を示してきた。
それだけに、育ててくれた栃木へのメッセージも全力。
「栃木SCを愛する全ての皆様、1年間本当にありがとうございました。
この度、浦和レッズに移籍することになりました。
このチームでプロサッカー選手としての人生をスタートできたことは本当に幸せで、小さい頃からの憧れでした。アカデミーの時から見ていたトップチームのユニフォームを身に付けて、絶対にこのチームに恩返しをしたいという一心でサッカーを続けてきました。僕をここまで成長させてもらったのは間違いなく、栃木SCがあったからです。今シーズンはコロナ禍の中でサポーターの皆様と共にグリスタの地で県民の歌を歌えなかったことが非常に心残りです。いつかまた、共に歌う日が来ることをとても楽しみにしております。
栃木を離れるのは凄く寂しいですが、僕はどこに行っても栃木を愛し、地元栃木を応援しています。新しい環境に身を置いて成長する決断をしましたが、栃木SCに関わる全ての方々に僕の成長した姿をいち早くお見せできるよう、日々走り続け、闘い続けます。
これからも栃木SCが大好きな気持ちも変わらないですし、これからも栃木SCの素晴らしい活躍を心より願っています。1年間という短い間ではありましたが、僕にとってこの期間は、なにものにも代えがたい宝物です。本当にありがとうございました」