上写真=前節の清水戦は58分から途中出場した小林悠(写真◎J.LEAGUE)
すごくいいトレーニングができました
「すごくいいトレーニングができていると思いますし、優勝してもみんな満足することなく、要求し合いながら今週はいいトレーニングができました」
前節の清水戦から続く鳥栖戦まで、久々に1週間、試合の間隔が空いた。その時間でチームは充実したトレーニングができたと小林は説明した。
「優勝する前と変わっていないという感覚があって、シーズン終わるまではそんなに変わることはないと思います。みんなは分からないですけど、自分はそう感じます」
「勝ちにこだわりたいですし、記録もまだ目指せるところがいくつかあるので。それにシーズン中はやっぱり、目の前の試合に勝っていくことだったり、そのための準備をするのがプロのサッカー選手の義務じゃないですけど、それが当たり前。だからあまり優勝したという感覚がないですね」
2-2で引き分けた清水戦では、58分にピッチに入り、何度か好機を得た。しかし、ネットを揺らすことはできず。とくに80分過ぎに訪れたビッグチャンスでゴールを決めきれなかったことを反省した。右からの山根のクロスにスライディングしながら飛び込み、右足を出すが、ミートはできず、シュートはクロスバーに当たってしまった。
「その日は散々、自分で痛めつけた(反省した)ので、今は切り替えてやれていますけど、何で、右足でいったのかなと。そこは自分の中で言語化できなかった。普通は左足でいくのに。ボールに対して勝手に体が動いたことに関して、自分で説明できないのが悔しいというか。自分でも分からなかったことがちょっと悔しかったので。ただ、次のチャンスに決めるしかない、取り返すかしかないと思っています。そうやってずっとやってきたんで。切り替えて次のゴールはどう決めるかというイメージを持って、今週は練習に取り組めた。良いイメージ持って(鳥栖戦に)臨んでいるかなと思います」
早すぎる優勝で気が抜けるどころか、さらに高い要求を自分自身に課して、前に進んでいる。小林悠は変わらないし、止まらない。
「前回戦った鳥栖とはメンバーがほぼ違うというか(※前回はシーズン開幕戦)、すごく若い選手が入ってアグレッシブにチームが変わっていると思う。やっぱり勢いに乗らしてしまうと、相手にペースに持っていかれると思うので、自分たちが強気にアグレッシブにやることで、自分たちのペースに持っていきたい。大人の戦いというか、そう持っていければ」
勝利への意欲も衰え知らず。ゴールへの渇望も枯れることはない。だから小林はネットを揺らし続け、そんなFWを前線に置くフロンターレは、強い。