明治安田生命J1リーグもいよいよラストスパートの季節だ。注目はやはり川崎フロンターレの優勝で、次節からの4連戦で実現なるかどうか。もちろん、対戦チームは牙をむくが、レアンドロ・ダミアンは「いつも通り」と強調する。

上写真=「やるべきことをやってきたから」と首位に立つ理由を話す。「それを続けるだけ」(写真◎スクリーンショット)

「同じことを繰り返さないこと」

 今季、ホームの等々力陸上競技場で2失点したのは全部で4試合ある。8月19日のセレッソ大阪戦、9月9日のヴィッセル神戸戦、9月23日の横浜FC戦、そして11月3日の北海道コンサドーレ札幌戦だ。ただし、最初の3試合は順に5点、3点、3点を奪っているから勝ち点3を手にしたが、札幌戦は無得点だった。リーグ戦では今季2度目の黒星。

 当たり前の話だが、たくさんのゴールを奪って勝つという鬼木達監督の哲学に基づけば、ゴールがなければ川崎フロンターレではない。

 そんなときに決めてくれるのが、エースという存在だろう。レアンドロ・ダミアンへの期待は増すばかり。

「もちろん得点については意欲的に考えています。ただ一番は、チームがタイトル取ることです。一個人で取ることはできませんから、全員で取りたい」

 そんな風にさらりと流す。もちろん確固たる根拠がある。

「まずは自分たちがいままでやってきた通りのことをすること。ほかのチームの勝敗よりも、自分たちがなぜここまで首位を走ってくることができたのかを考えると、やるべきことをやってきたからです。やらなければいけないところ、結果にこだわってやっていきたいと思います」

 このチームのやるべきこととは、自分だけが点を取ることではなく、全員が守って全員が攻めて全員が点を取る、ということだ。敗戦から学んだことを生かし、今回の「中10日」という時間を活用して整理し直したという。

「今回は少し時間が取れたので、チーム全体として次へいい準備ができました。自分の中で意識したのは、いままで状態良くプレーできていたので、それと同じようにできるように、ということです。名古屋に続きまた(札幌戦で)敗戦してしまいましたけれど、これまで自分たちが勝利を収めてきたときのように、自信持って同じようにできればと思っています」

 その札幌戦黒星からの教訓とは?

「敗戦後には残念だと思う気持ち強かったけれど、もう過ぎたことです。同じことを繰り返さないことが大前提で、次にあのようなことが起きないように意識を高くやっていかなければいけないと思っています」

 つまり、失敗から学んで、次の備えて準備すること、だ。そしてそれは、今回負けたからというわけではなく、どれだけ勝ち続けていても行ってきたことでもある。だからこそ意識は「同じように」なのだろう。

 ここから始まる4連戦は、現実的に優勝をつかみ取りに行く戦いになる。その最初の相手は、試合巧者の鹿島アントラーズ。

「とても安定したチームで、リスペクトしなければいけません。そして、リスペクトした上で、この試合に勝利を収めることができると信じています」


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