上写真=名古屋の金崎夢生と鹿島の町田浩樹が球際で競り合う(写真◎J.LEAGUE)
■2020年10月31日 J1リーグ第25節(@カシマ:観衆8,912人)
鹿島 0-2 名古屋
得点:(鹿)なし
(名)金崎夢生、マテウス
・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶(84分:松村優太)、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也(84分:名古新太郎)、MFファン・アラーノ、永木亮太、レオ・シルバ(60分:遠藤康)、和泉竜司(33分:荒木遼太郎)、FW土居聖真(60分:上田綺世)、エヴェラウド
・名古屋メンバー◎GKランゲラック、DF成瀬竣平、中谷進之介、丸山祐市、オ・ジェソク(33分:吉田豊)、MF稲垣祥、米本拓司(75分:ジョアン・シミッチ)、阿部浩之、FWマテウス、金崎夢生、相馬勇紀
「お互いにやり合ったゲーム」
試合開始早々に先制点を奪ったのは名古屋だった。前半7分、マテウスが敵陣ペナルティーエリア内でファウルを受けると、獲得したPKを金崎夢生が沈め、1点をリードする。金崎は古巣相手の得点となった。
その後も両者による球際での激しい攻防が繰り広げられる。前半33分には名古屋のオ・ジェソクと鹿島の和泉竜司が負傷交代。代わりに吉田豊と荒木遼太郎がそれぞれ投入された。
後半、名古屋は同点を狙う鹿島の反撃をしのぐ時間帯が続く。10分にはカウンターからファン・アラーノに強烈なシュートを打たれたが、この場面はGKランゲラックが好セーブを見せる。鹿島の攻撃を耐えながら時計の針を進めると、23分に鹿島のファン・アラーノが2度目の警告を受けて退場し、名古屋は数的優位となった。
すると後半アディショナルタイムに追加点を奪取。途中出場のジョアン・シミッチが起点となり、阿部浩之のラストパスからマテウスがループシュートを沈めて勝負あり。名古屋が敵地で勝ち点3を積み上げた。
「全体的に、お互いに“やり合った”というゲームだったかなと思います。その中で、我々の試合へのアプローチの仕方がすごく良かったかなと。すぐに1点をリードする展開に持って行けましたので。リードすることができ、ボールを持つことで相手がすぐに奪いに来なければいけない状況も作れました。そういった意味では、先制点をきっかけに90分間を通して試合展開を(優位に)持って行くことができました。鹿島の状態は最後まで、やはり良いなというところはあったんですけれど、我々も(試合の)入りから賢いサッカーができたと思います」
マッシモ・フィッカデンティ監督はそのように鹿島戦勝利を振り返った。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE