浦和レッズの柴戸海が17日、午前トレーニング終了後にリモートによる取材に応じた。3日後の20日には首位の川崎フロンターレ戦を控える。圧倒的な攻撃力を誇る難敵との対戦を前に、意気込みを語った。

上写真=川崎Fに向けてトレーニングに励む柴戸海(写真◎杉園昌之)

チームを勝たせる選手になりたい

 首位を快走する川崎フロンターレをホームで迎え撃つ準備はできている。浦和レッズの柴戸海は、リーグ屈指の得点力を誇る難敵であることを認めながらも、勝機を見いだしていた。

「相手は攻撃に人数をかけてきますし、人もボールも動きます。ひとりでは止められませんが、チームとしてどう守るかが大事。ここで勝てば上位にいけるはずです。目標にしているACL出場権も見えてきます」

 強固な守備ブロックを築き、アリ一匹たりとも通すつもりはない。粘り強く耐えて、相手のフラストレーションがたまるような展開に持ち込む算段を立てている。

 ボランチとして、相手のパスワークを遮断できるかはひとつのポイント。リーグ中断明けは見違えるようなボール奪取力率が上がり、球際では圧倒的な強さを誇る。迷わずボールにアタックできるようになったのは大きい。先輩の青木拓矢から助言を受けて、失敗を気にしなくなったという。

 先発出場を続けることで自信が深まり、攻撃面でも積極的にチャレンジするようになった。鋭いくさびのパスをFWにつけることもあれば、自ら果敢に相手の裏へ飛び出していく。前節のコンサドーレ札幌戦では値千金の決勝ゴールをマーク。今季初得点を挙げ、確かな手応えを得ていた。

「ゴールは狙っていました。シュートを打ってやろうという積極性を持って入ったので。勝ち点3につながる得点になったのはよかったです」

 たった1ゴールだけで満足しているわけではない。ボールを奪うことに力を注ぎ続けてきた"守備的ボランチ"が、いまひと皮むけようとしている。攻撃の意識を強く持つようになり、万能タイプに近づきつつある。目指すべき選手像ははっきりしている。

「チームを勝たせる選手になりたい」

 川崎フロンターレ戦は、ひとつの試金石となるはずだ。

取材◎杉園昌之


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