横浜FCの下平隆宏監督は13日、湘南ベルマーレ戦に向けた取材に応じ、意気込みを語った。今回の対戦は順位表の下位に沈むチーム同士の試合となるが、指揮官は今シーズンの中でも重要なゲームであると指摘し、必勝を誓った。

上写真=オンラインで取材に応じる下平隆宏監督(写真◎スクリーンショット)

勝利が一番の良薬

 横浜FCはここまで1勝2分け6敗。対する湘南は1勝1分け7敗。明日8日の試合は、17位と18位の対戦となる。横浜FCの下平隆宏監督は「本当に裏天王山です」と話し、「勝ち点3を取りにいく」と言った。

「まずはこの一戦を今季の大一番ととらえて、それぐらい意気込みでこの湘南戦に臨もうと思っています。お互いにリーグ戦ではなかなか勝てていない状況ですけども、ここから浮上していく意味でも、われわれが今ほしいのは勝ち点3。勝ちをどう取っていくかが重要。今後の僕らの『命運を分ける』じゃないですけど、それくらい懸けてやっていこうと思っています」

 かねてより指揮官は、今季はJ1に定着するためにチームの底上げに力を注ぎ、戦術的な柔軟性の獲得や選手層の拡充に努めていると話している。むろん、降格がないというレギュレーションも考慮してのこと。とはいえ、順位表の下位に居続けていいとも考えてはいない。ファン・サポーターに歓喜を届けるために、一つでも多くの勝利を、一つでも上の順位を目指している。

「そこをないがしろにすることは考えられないので。もちろん、内容を求めて、(チームとしての)積み上げをやりながらも、しっかり結果にこだわっていかないといけないと思っています」

 すでに理想を追うばかりではなく、勝ち点をしっかり取れる形にチームを修正している。故障者の復帰でメンバーがそろったこともあり、かつ守備のメリハリをつけやすいとの理由からシステムを3--5-2から4-4-2へ変更。守備のバランスは大きく改善された。

 その鳥栖戦に勝利したあと、J1第9節のG大阪戦では僅差で敗れたものの、終盤まで互角の勝負を演じている。実際、相手を押し込む時間は長く、指揮官も「勝利の可能性のあった試合」と振り返った。さらに2日前のルヴァンカップの札幌戦も1-1の引き分け。着実に安定感は増している。

「今、われわれが一番欲しい薬は勝つことだという話をしています。勝つことでしか、連戦の疲労感を飛ばすことはできないので。本当に勝つという良薬を得たいなと思っています」

 マッチ・オブ・シーズンと指揮官自らが語る大一番。横浜FCは明日1の湘南戦を浮上のきっかけにできるかーー。


This article is a sponsored article by
''.