セレッソ大阪MF坂元達裕が、古巣相手の活躍を誓った。FC東京U-15むさしから高校、大学を経てプロになり、8月9日にFC東京と初対戦。当時のチームメイトとの対決など、特別な一戦への思いを語っている。

上写真=FC東京との対戦に向けて調整を続ける坂元(写真◎CEREZO OSAKA)

FC東京U-15むさしでプレー

 モンテディオ山形から今季、完全移籍でセレッソ大阪に加入したMF坂元達裕は、J1リーグ8試合とルヴァンカップ2試合の今季公式戦全試合に先発出場。切れ味鋭いドリブルを武器に、チームの新しい攻撃の核となっている。

 第7節のサガン鳥栖戦ではJリーグ初得点となる同点ゴール(試合は1-1の引き分け)。第8節の湘南ベルマーレ戦ではエリア内でファウルを受けてPKを獲得し、これをMF清武弘嗣が決めて1-0の勝利をつかんだ。得点につながるパフォーマンスを続けていることに、本人も「これまで得点に絡めない試合が多かったので、ここ数試合でやっと得点に絡んできて、自分にとっても自信になっている。どんどん結果を残し続けていけたら」と手応えをつかんでいる。
 
 8月9日のJ1第9節で対戦するのはFC東京。東京都出身で、中学時代はFC東京U-15むさしでプレーした坂元にとっては特別な相手だ。U-18への昇格はならず、前橋育英高-東洋大を経て山形でプロ入りを果たした道のりを「中学時代にお世話になったチーム。昇格できず、悔しい思いで高校、大学とやってきたので、自分にとっては大きな試合」と振り返り、「成長したところを、良い意味で見せつけられるように」と意気込む。
 
 FC東京には、同じU-15むさしで1歳下のチームメイトだったMF安部柊斗がいる。DAZNの『J.LEAGUE PREVIEW SHOW』でも当時の写真を交えて紹介されており、マッチアップする可能性もありそうだ。安部はU-18に昇格した後に明治大に進み、今季FC東京に加入している。
 
 当時は安部とあまり接点がなかったと語る坂元だが、大学時代に対戦したことがあり、「自分が大学生のとき、1つ上の学年でも中心選手としてチームを引っ張っていた。すごいな、と思う」とコメント。プロに入ってからのプレーを「守備で相手をつぶせて、運動量があり、攻撃にもつなげていける、何でもできる選手。そのイメージは大学のときから変わっていない」とみているという。
 
 守備で細かいポジショニングを求められるロティーナ監督のサッカーを「いままでやってこなかったことを新たに教えてもらっている。新しい戦術でやっていけているので、自分にとってはプラス。やっていて充実感がある」と捉えている。C大阪はJ1で2位につけるものの、首位の川崎フロンターレとの勝ち点差は5。追撃のためにも、自身の成長を見せつけるためにも、負けられない一戦に臨む。


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