上写真=負傷者が多い状態でチームをマネジメントしているフィッカデンティ監督(写真◎J.LEAGUE)
清水戦の勝利は「今後に生きる」
J1リーグは現在、リーグ戦とルヴァンカップを並行して戦う連戦の真っ最中だ。名古屋グランパスは8月1日にJ1リーグ第8節で柏レイソルと対戦し、0-1で敗戦。5日のルヴァンカップ・グループステージ第2節では清水エスパルスに3-0で勝ち、8日にJ1第9節、浦和レッズ戦を控えている。
清水戦は、今季J1初黒星を喫した柏戦を引きずらない勝利だった。6日にオンライン取材に応じたマッシモ・フィッカデンティ監督は「これまで出場機会がなかった選手が、どれだけやれるのかをある程度、把握できるくらいの時間をプレーさせることができたので、それが今後に生きると思う」と、先発4人を入れ替えた顔ぶれでの勝利の意義を語った。
さらに清水戦の内容についても「今季の最初から違う形に変えることに取り組んできたが、途中でほとんど活動ができなかった。それでも、まず日頃から試合に出る機会が多い選手たちが、狙いとするプレーができていて、そうでない選手たちが出場機会を得た昨日も、チーム全体としてサッカーの方向性を変えずにできた。すごく良い形でみんなが理解してきている」と評価。「コンディションは普段の練習を見ていれば分かるので、そういう部分を確認したい思いもあった」と、試合への位置付けの一端を明かした。
8日の浦和戦後も連戦は続き、12日にルヴァンカップ・グループステージ第3節の川崎フロンターレ戦、15日にJ1第10節のFC東京戦、19日にJ1第11節の湘南ベルマーレ戦、23日にJ1第12節の川崎F戦が控えている。選手のコンディショニングについて「リカバリーは、選手たちが絶対にやらなければいけないこと。しっかり管理された状態で行なうべきだと思っている」と語ったフィッカデンティ監督は、マネジメントについて「全員がやるべきリカバリー目的の練習メニューを入れていくが、一律でやるのではない。疲労の具合など、個別に必要なものも管理しながらやっていく」とコメントした。
名古屋は現在、多くの負傷者を抱えており、それらの選手も回復も今後の連戦に向けてのポイントになるだろう。フィッカデンティ監督は当面の浦和戦に向けて「カナザキ(金崎夢生)、マエダ(前田直輝)、(ガブリエル・)シャビエルの3人は、浦和戦に間に合うかどうか、当日まで考えたい」と語り、ぎりぎりまで出場メンバーを見極めたいとしている。