リーグ開幕から無敗を続け、再開後も5連勝の川崎フロンターレを率いる鬼木達監督が24日、オンラインで取材に応じた。明後日、26日に行なわれる神奈川ダービーの湘南ベルマーレ戦に向けて、静かに、しかし熱く意気込みを語った。

上写真=チームは5連勝中だが、鬼木監督は気を引き締める(写真◎Getty Images)

きつい体を動かすのはメンタル

 2年ぶりの優勝を狙う川崎Fは2月のリーグ開幕戦こそスコアレスドローだったものの、7月4日の再開後からは破竹の5連勝。首位を快走する鬼木監督は、足元をしっかり見つめていた。

「チームとしても個人としても、いいゲームをしても、次の対戦相手でまた変わる。そのままの気持ちではダメ。連勝はしているけど、一つひとつやっている結果です。5連勝していても、選手たちは浮かれていない。とにかく1試合1試合、最善の準備をしようと思う。それだけです」

 前節はベガルタ仙台に逆転勝ちを収め、収穫と課題を口にした。

「あのような状況をつくってはいけない。修正しないと。ただ、今季初めて先制されて、2点差をひっくり返したのはポジティブに捉えたい」

 26日の湘南戦に向けても気持ちを引き締め、相手への警戒心を強めていた。

「相手のハードワークは変わらない。今季はゲームをコントロールしようという意識を感じる。ゲームの入りが重要になる。自分たちのサッカーがどれだけ長くやれるかどうか。我慢強く、じれずに戦っていきたい」

 中3日での連戦。選手の起用法も勝負のカギとなるはず。指揮官はコンディションを注視しながらも、重要視するのはメンタルの状況だという。

「体がきついのは当然。体を動かすのはメンタルです」

 練習から目を光らせ、神奈川ダービーには気力あふれる選手たちをピッチに送り込む。

取材◎杉園昌之


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