川崎フロンターレの谷口彰悟が30日、オンラインで取材に応じた。今季チームは新しいスタイルに取り組んでいるが、「やるべきことがだいぶ整理されてきた」と話す。J1再開となる7月4日の鹿島アントラーズ戦に向けても自信を示した。

上写真=再開に向けて決意を語る川崎Fの谷口(写真◎スクリーンショット)

自分たちの強みを共有できている

 さらなる高みを目指して新スタイルに取り組む川崎Fは、このリーグ中断期間を使ってチームで理解を深めた。4-3-3のフォーメーションを採用し、より攻撃的な戦いを目指すが、J1開幕戦は鳥栖を引き分け。新スタイルの習熟にはもう少し時間がかかりそうな気配だったが、キャプテン谷口彰悟は、現在のチームに手応えを感じていた。

「だいぶ整理されてきてるし、自分たちの強みと、こういう状況になったらピンチに陥りやすいというのは共有できています。そこについては今週末の再開に向けて自信を持って臨めると思います。ただ、リーグ戦は独特の雰囲気がありますし、その戦い方を思い出さないと。やっぱり練習試合のようにはいかないので。練習試合と同じようにやるつもりはないです」

 練習試合の中でトライ&エラーを繰り返して調整を重ねてきた。リモートマッチである点や新様式(飲水の方法など)でのプレーなど、戸惑うこともあるが、試合勘を取り戻せれば問題ない。

「モチベーションが上がりますし、緊張感もありますし、非常にいい相手とやるなと思います。そういう相手をキチッと倒して、リスタートしたい。自分たちがやってきたことをどれだけできるかということになってくると思います。そのあたりは強気に臨みたい」

 鹿島について話を振られると、きっぱりと答えた。カップ戦やCSを除いた過去5年間のリーグ戦の戦績を見れば(2015年から2019年)、川崎Fの6勝3分け1敗。負けたのは2015年。以降は負けなし。特だん、苦手意識はないだろう。

 中村憲剛と小林悠という前任のキャプテンであり、大黒柱である二人が現在、ケガで離脱中だ。端から見れば不安材料とも映るが、谷口は冷静に言う。「二人の存在が大きさは日ごろから感じていますが、いないということになれば、その他の選手が役割を担っていかなければいけないということ。幸い、今のうちには、意欲をもってトレーニングする選手がたくさんいます。なのであまり心配はしていません」と、現在のチームに不安はないと強調した。

 再開までの残り3日間で「みんなのすっきりしていない部分とかもう少し詰められる部分があると思う。コミュニケーションは最後まで取っていく」と谷口。鹿島戦に万全の状態で臨むべく、すなわち勝利を必ずつかむためにキャプテンは、最後まで力を尽くす。


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