J1の川崎フロンターレは26日、オンラインでメディアへの取材対応を行なった。鬼木達監督は、シーズン再開に向けて重要となる心構えについて語った。

上写真=トレーニング後に取材に応じた鬼木監督(写真◎スクリーンショット)

「積極的なトライをしてほしい」

 8日後に近づいたリーグ再開初戦に向け、川崎Fのチームづくりは順調なようだ。鬼木監督は、「(練習試合で)ポジティブな結果はついてきているので、あとは細かいところ。自分の中で、こういう隙は見せたくないな、というところを最後につぶしにかかっている感じ」と、手応えを語る。

 サガン鳥栖をホームに迎えた2月22日のリーグ開幕戦ではスコアレスドローに終わったが、相手の3本に対し19本のシュートを放ち、チャンスは多く作っていた。再開までのラスト1週間で、「取りこぼしてはいけない守備のところや球際、攻撃はラストの精度。チャンスはかなり作ってはいるので、ラスト1本通れば得点につながるというところ、その前の『これがつながればビッグチャンス』というプレーの精度を上げていきたい」と意気込みを語った。

 すでにプレシーズンで体を作って開幕を迎えており、活動休止期間は長かったものの、フィジカル面ではそれほど問題を感じていないという。それ以上に、「メンタル的なところですよね。ずっとコロナというものと向き合いながらやっていかなければいけないし、この先もずっとついて回るので、コンディションという意味ではメンタルもすごく大事になるかなと思っている」と見通しを語る。

 今週末に行なう再開前最後の練習試合でも、メンタルの部分を上げていく。

「選手にも、とにかく個人としてのトライと、チームとして今やっていることへの積極的なトライをしてほしいと伝えました。その中でエラーやミスが出るのは、全然かまわない。一番よくないのは、何もしないかったために、何も見えてこないこと。100%でやれば、100%の課題が出てくるので、これから向き合っていきたいと思っています」

 その先に、目指すものがある。

「最初は無観客試合ですが、画面を通してでも自分たちの熱い姿、闘志といったもの、サッカーなのでゴールシーン、そういうものを積極的に出していきたい。やられたらどうしようというのではなく、まず自分たちから仕掛けていく。そういうトライはどんどんしていきたいと思います」

 タイトル奪還へと、川崎Fが前進を続ける。

取材◎杉山 孝


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