後半戦17試合で18得点
192センチ・91キロの堂々たる体格ながら、繊細なボールタッチと正確なシュートを誇り、ポストワークも含めて前線で幅広いプレーを見せるジョーは、リーグ前半戦は17試合で6得点だったが、後半戦に入ると圧巻のパフォーマンスを見せる。第19節から4試合連続の計7得点を挙げると、出場停止の1試合を挟み、第24節からは3試合連続の計7得点。チームもこの間に7連勝を飾り、一気に勝ち点を伸ばした。
だが、第26節はジョーの2得点も実らず、V・ファーレン長崎に3-4で敗れた名古屋は、ここから3連敗。ジョーも勢いが止まり、残留争いから抜け出せないまま、残り2試合となった。
それでも、ここからジョーがチームを救う働きを見せる。第33節、アウェーでのサンフレッチェ広島戦で同点ゴールを決め、2-1の逆転勝利に貢献すると、ホームに湘南ベルマーレを迎えた最終節では、0-2とリードされて迎えた後半に、どちらもPKで2得点。勝ち点1を加えた名古屋は、川崎フロンターレに敗れたジュビロ磐田をかわして15位に浮上し、J1参入プレーオフ行きを回避して残留を決めた。
劇的な逆転での残留決定に、ジョーの目にはうっすら涙も。得点から遠ざかる時期があった一方、勢いに乗ったときの固め取りも目立ち、後半戦17試合(出場16試合)で18得点、シーズン通算で33試合出場・24得点として、来日1年目にして得点王に輝いた。