1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第21回は、2年連続得点王に輝いたケネディを取り上げる。
上写真=ケネディは前年に続いて優勝争いを演じた名古屋の前線で得点を量産(写真◎J.LEAGUE)
東日本大震災が発生
2011年、連覇を狙う名古屋グランパスは、ホームでの開幕戦で横浜F・マリノスと1-1の引き分け。ケネディは0-1とリードされて迎えた後半アディショナルタイムにPKを決め、勝ち点1をもたらす活躍を見せていた。
だが第2節の直前、東日本大震災が発生。Jリーグは4月末まで延期となり、再開後は過密日程で試合を消化していくことになったが、ケネディは第10節から3試合連続で欠場するなど、なかなか調子が上がらなかった。
しかし、第13節で復帰して1得点を挙げると、第15節からは3試合連続の計4得点。その後もフル出場を続けてコンスタントに得点を重ね、チームも第12節からの16試合を11勝5分けとして、一気に優勝争いに浮上してきた。