2月22日、明治安田生命J1リーグ第1節が三協フロンテア柏スタジアムで行なわれ、北海道コンサドーレ札幌は柏レイソルに敗れた。江坂任とオルンガに2点を献上。荒野拓馬と鈴木武蔵が得点するも反撃は及ばなかった。

上写真=68分に反撃の狼煙を上げるゴールを決めた荒野だが…(写真◎J.LEAGUE)

■2020年2月22日 明治安田生命J1リーグ第1節(三協フロンテア柏スタジアム)
柏 4-2 札幌
得点者:(柏)江坂任2、オルンガ2 (札)荒野拓馬、鈴木武蔵

「決めきれないことが結果につながった」

「あれを決めることで(スコアは)4対3になって、(その後の)ゲーム展開も変わっていたと思う。同点に追い付き、逆転できていたかもしれない」

 そのように、試合のターニングポイントとなり得る場面を振り返ったのは、札幌のMF荒野拓馬だ。そのシーンを迎えたのは、MF鈴木武蔵のゴールで柏に2点差と迫ってからわずか1分後の77分。ペナルティーエリア内でチャナティップからパスを受けると、相手DFを次々とかわし、ゴールまで至近距離の位置で左足を振り抜いた。しかし、柏のGKキム・スンギュの好守に遭い、得点ならず。スコアはそのまま4-2で試合終了。この日1ゴールを決めていた荒野だが、自身2点目のチャンスを逸したことを悔やんだ。

 試合を通しては、90分間にわたりボランチの位置で奮闘した。「前半のチャンスの数は、うちの方が多かった」(荒野)と言うように、前半のシュート数は柏の9本に対して、札幌は13本を記録している。それにもかかわらず一時は0-4にまでスコアを広げられた。「相手がチャンスを決めて、自分たちがチャンスを決めきれなかったことが結果につながったかな」と、荒野は敗因を分析する。

「(ボールの)失い方が悪かったので、シュートを打ち切ることとかを意識していきたい。あとは、もっとタイトに行くことが必要。後ろ(のスペース)を気にせず、どんどん前へ(相手を)潰しに行くこと。その後ろ(のスペース)は、周りのみんなでカバーすることを意識したい。僕自身は2列目から飛び出してきた(相手)選手に対して、(マークを)つき切れない場面もあったので修正したいです」

 2月16日のルヴァンカップ・鳥栖戦(○3-0)を皮切りに、アウェー5連戦を戦う札幌。J1リーグは黒星スタートとなったが、落ち込んでいる暇はないだろう。

「またルヴァンカップもあるし、(J1リーグ)第2節もあるので、連敗しないようにもう1度みんなで準備したいなと思います」

 4日後のルヴァンカップ・広島戦(2月26日・Eスタ)、そして昨季のルヴァンカップ決勝で苦杯をなめさせられた川崎Fとの次節(2月29日・等々力)に向け、浮き彫りになった課題の改善に努める。

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