上写真=キックオフカンファンレンスに参加した古賀(写真◎J.LEAGUE)
取材◎杉園昌之
立田や渡辺を見て刺激を受けた
――長いキャンプを終えて、いよいよシーズン開幕です。ここまでの自身の手応えは?
古賀 シーズンオフから動いていたので、コンディションを保ったままキャンプに入れました。それもあり、練習からいいパフォーマンスを見せることができています。
――具体的にはどこが良いのですか。
古賀 周囲との連係ですね。昨季のメンバーがほとんど残っていますし、コンビネーションがさらに深まっています。サイドバックとサイドハーフの関係、トップ下を含めて3人の連係もいいですね。僕自身、役割が明確になりました。
――明確になったところとは?
古賀 昨季は守備の部分で少し苦労したのですが、それが少しずつクリアになってきました。相手が高い位置を取ってきても、サイドハーフが見るのか、サイドバックの僕が見るのか、そこのマークの受け渡しがスムーズになりました。コミュニケーションを取りながら、うまくやれています。前向きの状態で相手をつぶす回数も増えました。個人的に意識しているところです。
――ネルシーニョ監督は、つぶし切る守備については、厳しく言いますよね。
古賀 そうですね。守備の強度については、いつも言われています。本来は監督から何も言われないくらいにしないと、ダメなんですが(笑)。もっとこだわりたいです。
――ネルシーニョ監督に言われ続けて、変わりましたか。
古賀 昨シーズン、レイソルで成長した点だと思います。あとは(U-23)代表活動を経験したのも大きいです。同じポジションの選手たちを見て、刺激を受けました。ボールを奪い切る力をつけないといけないなと。自分の基準値が上がりました。
――刺激を受けた選手とは?
古賀 清水エスパルスの立田悠悟選手だったり、FC東京の渡辺剛選手。守備で強みを持っているプレーヤーを見ると、感じるものがありました。
――今季、守備の部分以外に組んでいることはありますか。
古賀 サイドバックとして、クロスの質と回数は意識しています。
――クロスの質は向上しましたか。
古賀 昨季は僕のクロスからゴールが生まれなかったので、今季はアシストを増やして、チームの勝利に貢献したいです。
――参考にしている選手はいますか。
古賀 レイソルの先輩でもある酒井宏樹選手(現マルセイユ=フランス)です。あれだけアシストできれば、レイソルの上位進出に貢献できるはずです。酒井選手くらい、チームのなかで存在感を出していきたい。
――古賀選手の背番号は、酒井選手が柏時代に付けていたものですね。
古賀 自分の中ではダブらせています。いつかは酒井選手を超えるような選手になりたいです。
――4番は酒井選手を意識して付けたのですか。
古賀 レイソルの背番号4は、ほかにも偉大な選手が背負ってきた番号ですが、僕のなかでは酒井選手の印象がすごく強くて。昔も今も目標とする存在です。
――右左の違いはありますが、幼い頃から酒井選手のプレーは見ていたのですか。
古賀 ジュニア(小学生)時代から日立台のスタントで応援していました。いまでもあの頃の酒井さんのプレーは、覚えていますよ。僕にとっては憧れであり、お手本でしたから。僕も同じように、アカデミー組織の選手たちが憧れる存在になりたいですね。