上写真=山田新が相手GKに迫る。川崎Fは攻めたが1点ビハインドで第2戦へ(写真◎Getty Images)
■2025年3月5日 ACLE ラウンド16第1戦(@上海スタジアム)
上海申花 1-0 川崎F
得点:(上)オウンゴール
「そこまで悪くなかった」
テクニカルな選手を多く揃えて序盤から押し込んだ上海申花に対して、冷静に対応して少しずつペースを握った川崎フロンターレ。特に右の伊藤達哉、左のマルシーニョのスピードを軸にサイドからじわじわと高い位置でプレーする時間を増やしていった。
33分、GKのミスキックを誘った流れから脇坂泰斗がゴールを割ったが、VARチェックの結果、オフサイドの判定で認められなかった。41分には右から河原創が脇坂とのワンツーで抜けてファーへ、マルシーニョが飛び込むビッグチャンスになったが、合わせきれなかった。
0-0のまま折り返した後半は、開始からマルシーニョを下げて家長昭博を投入。ボールの収めどころができたことで、相手陣内でプレーし続ける展開になった。
しかし76分、まさかの失点を食らってしまう。右から持ち込まれ、ウィルソン・マナファに左から打たれたボールが、下がりながら高井幸大が伸ばした足に当たってゴールに転がり込んだ。
「アウェーでの第1戦で0-1」という状況で、残り時間をどう過ごすか。そこが注目ポイントになったが、長谷部茂利監督は80分にエリソンと瀬川祐輔を、86分にはU-20日本代表の大関友翔を投入し、相手陣内に押し込んで失点のリスクを減らしながら貪欲に1点を狙いに出た。
しかし、アディショナルタイム5分で終了のホイッスル。河原は「試合内容は悪くなかったと思う。チャンスも作っていたし、全体通してそこまで悪くはなかった」と振り返った。1点のビハインドからの逆転を狙う第2戦は、3月12日に等々力競技場で行われる。