上写真=キャプテンマークを巻く北川航也が値千金の決勝点をスコアした(写真◎J.LEAGUE)
■2026年8月8日(土) 明治安田J1第1節(観衆40,494人@豊田スタ)
名古屋 0−1 清水
得点:(清)北川航也
藤井智也のクロスからファーで北川航也!
立ち上がりから主導権を握ったのは名古屋だった。後方からのビルドアップと対角へのパスをうまく組み合わせ、攻撃を形づくっていく。清水のロングボールを織り交ぜる攻撃もしっかりと跳ね返し、相手を押し込む展開に持ち込んだ。
だが、20分過ぎまでに訪れたチャンスを決めきれずにいると、一瞬のミスから失点を喫してしまう。飲水タイムを挟んで迎えた38分、藤井陽也のバックパスを受けたGKピサノ・アレックス幸冬堀尾がキックミス。中盤中央に送ったボールは味方に届かず、ディエギーニョにカットされて速攻を浴びることとなった。
ディエギーニョからパスを受けた清水の左サイドハーフ・藤井智也は、相手を引きつけてクロスを供給。ボールはファーサイドで待っていた北川航也に届き、見事なボレーが突き刺さる。それまで主導権を握っていた名古屋ではなく、相手の隙を逃さなかった清水が先制点を奪った。
ビルドアップの局面で恐れずにトライすることを求めるミハイロ・ペトロヴィッチ監督の哲学からすれば、積極性の見えたミスは許容されるプレーかもしれない。しかし、チームにとっては非常に痛い失点となった。
名古屋はその後もボールを握ったが、ネットを揺らせないまま前半を折り返す。すると61分、中盤の争奪戦で高嶺朋樹が鋭い出足から前進を図った際、オ・セフンにユニフォームを引っ張られて阻止される。ファウルを犯したオ・セフンにはイエローカードが提示されたが、判定を不服としたか、清水の9番は主審に向けて皮肉の拍手を送ってしまう。これにより即座に2枚目のイエローカードを提示され、退場処分に。清水は残り30分以上を1人少ない状態で戦うこととなった。
しかし、名古屋は数的優位を生かせない。序盤と同様に押し込んでも攻めきれない展開に陥ってしまう。最終ラインに5枚を並べ、守備に軸足を置く清水のブロックを破れず、密集するボックス内に無理やりパスを打ち込んでは跳ね返され、シュートまで持ち込めない場面も散見された。
試合が残り10分を切ると、5-4で守る清水のブロックの外側をなぞるように横パスをつなぐシーンが増加。残り5分を切ってからは左右から果敢にクロスを送り、なんとかゴールをこじ開けようと試みた。それでも中山克広や杉浦駿吾が放ったヘディングシュートは、いずれも清水の守護神・梅田透吾のセーブに遭い、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
圧倒的にボールを保持した名古屋だったが、痛恨のミスから自滅。貴重な勝ち点3は、敵地に乗り込んだ清水が持ち帰る結果となった。
▼出場メンバー
・名古屋◎GKピサノ・アレックス幸冬堀尾、DF原輝綺、藤井陽也、野上結貴(75分:森島司)、MFマテウス・カストロ(70分:浅野雄也)、稲垣祥、高嶺朋樹、中山克広、FW和泉竜司(61分:甲田英將)、木村勇大、山岸祐也(75分:杉浦駿吾)
・清水◎GK梅田透吾、DF須貝英大(84分:高木践)、パク・スンウク、本多勇喜(84分:吉田豊)、マテウス・ブルネッティ、MF北川航也(75分:小泉慶)、嶋本悠大、ディエギーニョ(90+2分:木下康介)、藤井智也(75分:蓮川壮大)、FWオ・セフン、ジャーメイン良
