国内外のクラブだけでなく、日本代表でも活躍したMF松井大輔が2月20日、現役を引退することになった。事前に自身のインスタグラムで「重大発表」があると予告しており、同日夜のインスタライブでプロキャリアを終えると発表。旧知の仲間も参加したライブ配信で、さまざまな思いを明かした。

上写真=Jリーグやフランスなど海外クラブのほか、日本代表でも活躍した松井。20年以上にわたる現役生活を終えることを発表した(写真◎Getty Images)

南アフリカW杯ベスト16に貢献

 松井は数日前、自身のインスタグラムに「2月20日 Instagram LIVEやります 21時から みんな見てねー! 重大発表しまーす!!」と投稿。2月19日にも「2月20日 21時からインスタLIVEやります。サプライズ報告しまーす。みんなお楽しみに~」と投稿し、内容が注目されていた。

 21時から始まったインスタライブには、2010年南アフリカ・ワールドカップでともにプレーした大久保嘉人氏、女子レスリング元世界王者の吉田沙保里氏も参加。「このたび松井大輔は…(古巣の)京都には行きませんよ」などと引き延ばした上で、「引退を発表いたします」と語った。

 1981年5月11日生まれ、京都府出身の松井は、鹿児島実高(鹿児島)3年時の高校選手権準優勝で注目を集め、卒業後の2000年に京都パープルサンガ(当時)に加入。巧みなドリブルやパスなど創造性あふれるプレーで1年目から出場機会を得ると、J2降格から復帰した2002年シーズンは、クラブ初タイトルとなる天皇杯優勝の立役者の一人となった。

 U-23日本代表でアテネ五輪に出場した後の2004年9月、当時フランスリーグ2部のル・マンに期限付き移籍(翌シーズンに完全移籍)。2010年には日本代表として南アフリカW杯に出場し、カメルーンとの初戦で本田圭佑の決勝ゴールをアシストするなど、日本のベスト16進出に貢献した。

 クラブではフランス以外にロシア、ブルガリア、ポーランドのリーグでプレーし、2014年にジュビロ磐田に加入して10年ぶりのJリーグ復帰を果たした。2017年途中からポーランドでプレーし、2018年に横浜FCへ。2021年のベトナムでのプレーを挟み、2021年9月にY.S.C.C.横浜のフットサルチームに加入。2022年にJ3のYS横浜に加入してフットサルとの二刀流に挑戦、2023年はコーチ兼任でプレーしたが、同年限りで契約満了となっていた。
 
 42歳での現役引退後、何をするかを問われた松井は「とりあえず子どもにサッカーを教えたいのと、横浜FCさんと一緒にやりたいことができたら。(フットサルの)Fリーグのアンバサダーを続けてできたらいいなと思うし、テレビの解説や講演もそう。あり過ぎて困っているくらい」とコメント。これを聞いた大久保氏は「楽しいじゃん、そっちの方が」とエールを送っていた。


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