Y.S.C.C.横浜の倉貫一毅監督が、現役最後のクラブとなったガイナーレ鳥取との一戦に臨んだ。就任2試合目となった9月9日の明治安田生命J3リーグ第26節で、9年ぶりに鳥取を訪れて対戦。結果は完封負けとなり、試合後の会見では悔しさをにじませた。

上写真=試合後の会見でコメントする倉貫監督。現役時代にプレーした古巣との対戦だったが、完封負けを喫した(写真◎石倉利英)

今季途中から指揮を執る

 YS横浜は開始直後のPKのピンチをGK児玉潤の好セーブでしのいだものの、13分に失点。何度かチャンスはあったものの生かせず、72分に追加点を奪われて0-2で敗れた。

 指揮官は試合後の会見で「アウェーの鳥取までサポーターの方が来ていただいて、勝利を届けることができなかったのは非常に申し訳ないと思っています」とコメント。PKストップで流れを引き寄せることができず、「試合の入りのところで相手の勢い、攻撃力に少しのまれた感じがあったのかなと思う」と続けた。
 現役時代はジュビロ磐田やヴァンフォーレ甲府、徳島ヴォルティスなどでプレーし、2014年に京都サンガF.C.からJ3降格1年目の鳥取に加入。J2復帰を目指したが実現ならず、同年限りで契約満了となって現役を引退した。
 
 その後は指導者となり、昨季FC琉球のヘッドコーチに。今季は監督に就任したものの、思うように勝ち点を伸ばせず、第10節終了後に解任されていた。しかし、第24節終了後に星川敬監督を解任したYS横浜で指揮を執ることになり、初陣となった第25節で、今季途中まで指揮を執っていた琉球に1-0で勝利。就任2試合目は現役最後のクラブとの古巣対決だった。

 鳥取のスタジアムを訪れるのは現役時代の2014年以来で「指導者を始めてから10年近く経っている。鮮明に思い出すことはないですが、鳥取のファン・サポーターの方に応援していただいたので、指導者として戻ってくることができて、うれしい気持ちはあります」と語った。とはいえ、今回は相手の監督として乗り込んでいただけに「YSCCの監督として戻ってきて、結果を出せなかったので、残念な気持ちが大きいです」と思いを明かした。

 就任後は「もう少しフィニッシュに持っていきたい、というところをやっていましたが、それでもシュートは少ない、というのが正直な印象」と語る。鳥取戦を終えて20チーム中17位のクラブを浮上に導くべく、残り12試合のリーグ戦に臨む。

取材・写真◎石倉利英


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