1月9日、埼玉スタジアムで全国高校サッカー選手権2020の準決勝、矢板中央(栃木)対青森山田(青森)が行なわれた。前半から得点を重ねた青森山田が5得点の猛攻で矢板中央を下し、3年連続で決勝に駒を進めた。
上写真=4回目の準決勝で初の決勝進出を目指した矢板中央を、青森山田が大量得点で下した(写真◎小山真司)
■2021年1月9日 全国高校サッカー選手権準決勝(@埼玉スタジアム)
矢板中央 0-5 青森山田
得点者=(矢)なし
(青)安斎颯馬3、藤原優大、名須川真光
最後まで攻め手を緩めず
青森山田は16分、MF小原由敬のパスを受けたMF安斎颯馬が左足で右スミに突き刺して先制(準決勝から45分ハーフ)。35分にはDF内田陽介のロングスローをDF藤原優大がバックヘッドで合わせたシュートが、ゴール前で矢板中央の選手に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。
前半のうちに2人の選手交代を行ない、何とか流れを変えようと試みる矢板中央だが、青森山田は後半開始直後、再び内田のロングスローから攻め込み、安斎が3点目を決めて反撃ムードを作らせない(得点時間は46分)。その後も50分にFW名須川真光、74分には安斎がハットトリックを達成する5点目を決めた。
最後まで攻め手を緩めない青森山田に対し、過去3回の準決勝で無得点に終わっている矢板中央は、何とか一矢報いようと最後までゴールを目指す。だが青森山田は最後まで集中力を切らさずに守り、3年連続となる決勝進出を決めた。