上写真=愛媛戦で先制PKを決めた横浜FCの皆川(中央/写真◎J.LEAGUE)
重圧をはねのけ13年ぶりの昇格を決める!
運命の最終節。自動昇格の残り1枠は、勝ち点76で2位につける横浜FCと、勝ち点74で3位につける大宮の間で争われた。横浜FCはホームに愛媛を迎え、大宮はアウェーで金沢戦に臨んだ。ともに前半に先制して優位に試合を進めたものの、後半にしっかり追加点を挙げた横浜FCに対し、大宮は終盤に追いつかれてしまった。この結果、順位は動かず、横浜FCが2位に入って13年ぶりの昇格を決め、大宮は4ポイント差で3位に終わり、プレーオフに回ることになった。
3位から6位に与えられるプレーオフ進出権は、3位大宮のほか、勝ち点70で4位につける山形、同勝ち点で5位の徳島、勝ち点68で6位の甲府、同じく勝ち点68で7位の京都サンガF.C.、勝ち点67で8位の水戸ホーリーホック、勝ち点65で9位のファジアーノ岡山の間で争われた。そして、最終節を終えて順位は以下の通りに変動した。
3位は大宮、4位はホームで山口に3-0で快勝した徳島、5位は琉球を2-0で下した甲府、6位は町田に1-2で敗れて水戸と同勝ち点・同得失点差で並ばれたものの、得点数で3点上回った山形が入った。大宮、徳島、甲府、山形の4チームがプレーオフに駒を進める。
なお、プレーオフ1回戦のカードは大宮対山形、徳島対甲府となり、12月1日に開催。その勝者が8日に2回戦を行ない、さらにその2回戦の勝者が14日にJ1の16位と決定戦を戦うことになる。
残留争いはすでに22位が確定しているFC岐阜のJ3降格が決まっているが、もう一つの降格枠である21位には、勝ち点40で19位のFC町田ゼルビア(得失点差-24)、同勝ち点で20位の鹿児島ユナイテッドFC(得失点差-31)、勝ち点37で21位の栃木FC(得失点差-21)が入る可能性があった。町田は敵地で山形に2-1で勝利を収め、18位に浮上。栃木もアウェーで千葉に1-0で勝利し、20位に浮上して残留を決めた。一方で鹿児島は敵地で福岡に1-2と敗れ、降格圏の21位に後退した。
ただし、J3で昇格争っているギラヴァンツ北九州、藤枝MYFC、ザスパクサツ群馬、ロアッソ熊本のうち、藤枝はJ2ライセンスを持たないため、藤枝が2位以内に入った場合はJ2・21位のチームは降格しないことになる。鹿児島の運命はJ3の残り試合の結果に大きく左右されることとなった。
写真◎J.LEAGUE