前節時点でともに勝ち点43で並んでいた上位チーム同士の対戦は、ホームの大宮が勝利した。試合開始早々の4分に栗山直樹のゴールで山形に先制されるも、その後ロビン・シモヴィッチが2ゴールを挙げ、前半を1点リードで折り返す。後半も先に得点を奪ったのは山形だったが、同点で迎えた72分に茨田陽生が決勝ゴールを奪い、大宮が勝ち点3を積み上げた。

上写真=大宮の3バックの一角を務めた櫛引(写真◎J.LEAGUE)

■2019年8月4日 J2リーグ第26節
大宮 3-2 山形
得点者:(大)ロビン・シモヴィッチ2、茨田陽生 (山)栗山直樹、南秀仁

2度の昇格経験者「プレーで引っ張っていく」

 7月に名古屋から期限付き移籍で加入したDF櫛引一紀が、3バックの右で2試合連続となる先発フル出場を果たし、チームの勝利に貢献した。前節は岐阜を無失点に抑えたものの、チームとして得点を奪うことができずスコアレスドロー。それだけに、今節の3-2での勝利については、「守備陣として2失点してしまっているので申し訳ないし、内容は褒められたものではないかもしれないけれど、勝つことができたので最高の結果かなと思います」と振り返る。

 同じポジションを務める畑尾大翔の負傷離脱もあり、即戦力として期待され、ここ2試合は安定した守備を見せている。それでも、「攻守においてアグレッシブなプレーを求められています。そういう部分は自分に足りないところだと思っているので、攻撃時には前へ出ていくこと、守備時はボールに強く(アプローチに)行くことを、もっと自分の中で高めていけたら」と大宮でのさらなるレベルアップを目指す。自身の成長の先に見据えるのは、『J1昇格』と『J2優勝』の二つの目標だ。

「もちろん、やるからには1番上を目指さないと意味はないし、このチームのクオリティーならば目指せると思います。(対戦する)相手どうこうというよりも、1試合1試合の積み重ねが重要だと思うので、まずは目の前の試合で、必ず90分を通して相手よりも上回ることを意識して、勝ち点3を積み上げていきたい。今日勝利できたのは、3位にもなれたし、すごく大きいこと」

 また、過去に3度のJ1昇格を成し遂げており(2011年、2016年札幌、2017年名古屋)、その経験もチームにとって大きな力となるだろう。それを櫛引自身もわきまえている。

「(大宮は)若い選手が多いし、自分が引っ張っていく意識を常に持っています。プレーで引っ張っていくことが一番だと思うので、そういう意識をピッチの上で見せられたらなと思います」

 新たにオレンジのユニフォームに袖を通した最終ラインのリーダーが、大宮を2017年以来のJ1の舞台へとけん引する。

取材◎小林康幸

おすすめ記事

サッカーマガジン 2019年9月号

This article is a sponsored article by
''.