上写真=ダミアンが決勝点を挙げ、ゴール裏のサポーターは歓喜。ブラジル国旗も振られる(写真◎福地和男)
■2019年7月19日 明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019
川崎F 1-0 チェルシー(イングランド)
得点者:(川)レアンドロ・ダミアン
「あとはゴールだけでした」
87分、日産スタジアムに詰めかけた川崎サポーターが歓喜に沸いた。その4分前にピッチへ投入されたMF中村憲剛のクロスに、ファーサイドで待ち構えていたFWレアンドロ・ダミアンが頭で合わせた。ヘディングシュートは、ジャンプしたチェルシーのGKウィリー・カバジェロの股下を通り、ゴールネットを揺らした。
「キーパーが(ゴールの)上を(防ごうと)準備しているのではないかと思い、下に(ヘディングを)たたきつけました」
ダミアンは後半開始から出場し、「(前半から)チーム全体で良いゲームができていたので、あとはゴールだけでした。ゴールを決めればチームが落ち着くかなと思っていた」と、得点を狙い続けた。この日、放ったシュートはチーム最多の3本。「ゴールの前にも2回、チャンスがあったので、やっとゴールを決められてよかった」と、満足げに振り返る。
「セレソン以来、久々に会うことができた」という同郷のチェルシーDFダヴィド・ルイスともピッチ上で再会。「うちのチームを褒めてくれた」と、誇らしげに話す。
「すごく良いゲームをして勝利することができた。前半から良い流れで自分たちの試合ができていたし、後半も自分たちのスタイルが出せたと思う」と、ダミアンはチームの出来を称賛。そして、自身のゴールとチームの勝利を呼び込んだであろう『12番目の選手たち』への感謝の気持ちも明かす。
「サポーターの皆さんには感謝している。ピッチの中にパワーを送ってくれる素晴らしい存在ですから。自分がゴールを決めたことで、サポーターの皆さんが喜んでくれることがうれしい」
これからも川崎サポーターに勝利を届けるべく、ダミアンは貪欲にゴールを狙う。
取材◎小林康幸