浦和レッズから鈴木彩艶の加入すると発表され、8人の日本人選手が所属することになったシント=トロイデンVV(STVV)が、ベルギー1部リーグ第2節に臨んだ。結果はアウェーでコルトレイクと対戦し、1−0で勝利。開幕から連勝を飾った。

上写真=開幕2連勝を飾ったSTVV。伊藤涼太郎は決勝点に絡んだ(写真◎STVV)

集中した守備で2試合連続クリーンシート

 パリ五輪世代のGK鈴木彩艶の加入が秒読みとなり(クラブ間合意)、チーム在籍5年目を迎えたGKには移籍の噂が絶えないが、開幕節に引き続き、この日も日本代表の守護神シュミット・ダニエルは先発した。16分には、ムバヨのシュートを抜群の反応でストップ。28分にはライン裏に抜け出してきたブルーノのシュートを防ぐために果敢にボックスの外に出る。ボールには触れなかったが、プレッシャーをかけて相手のループシュートは枠を逸れた。

 シュミットはその後も安定感のあるプレーを披露。守備面で良いリズムを作った。前半終了間際にはスメツが自陣ボックス付近でタックルによって相手を倒し、PKと判定された、VARの結果、ボックス外でのファウルと判断されてFKに変更。STVVはこのピンチも堅い守りでしのいでみせたが、試合を通じて守備の集中が途切れることはなかった。

 一方、攻撃では同じく開幕節に続いて先発した伊藤涼太郎が精力的に動きながら前線を活性化。57分にステウカースが決めたゴールにも絡んだ。

 伊藤が味方の落としを左足のワンタッチパスで前方のデロージに送り、デロージが相手守備者の股を通すボールを供給。そこにタイミングよく走り込んだステウカースがきっちり蹴り込み、アウェーのSTVVが先制に成功した。

 試合はそのまま1−0で終了。STVVが開幕から連勝を飾った。シュミット、伊藤以外の日本人選手では、後半開始からは橋岡が出場し、右サイドでタイトな守備と走力を披露。後半のアディショナルタイムには山本理仁も出場し、わずかな時間ながらピッチに立った。なお、ベンチ入りした岡崎慎司には出場機会はなかった。


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