上写真=昨年11月以来の代表復帰となった町田浩樹(写真◎サッカーマガジン)
苦しい試合をものにするセットプレーの重要性
最終予選で主軸を担ってきた町田だが、北中米ワールドカップ出場が決まる3月シリーズはケガもあり、不参加だった。
「やっぱりあの場に立っていたかったっていう気持ちはありました。ただ、仲間たちが決めてくれた安心感と両方の気持ちで見てました」
昨年11月以来の代表復帰となる今シリーズ。板倉滉も伊藤洋輝も谷口彰悟もいない守備陣の中で、町田に期待されるものは大きい。「僕自身まだ全然確約された立場じゃない。アピールという気持ちもある」としながらも、代表歴の浅い選手が多いことについて聞かれると「バラバラにならないことが一番大事だと思う。守備のスイッチの入れ方というのは意識的に強く発していきたい」と意気込んだ。
所属するユニオン・サンジロワーズでは90年ぶりのリーグ制覇に貢献。昨夏のステップアップ移籍が叶わなかったことでモチベーションの低下が心配されたが、高水準のプレーでチームを支えた。
「本当に難しいシーズンで、うまくいかない期間もあった中で、最後にあれだけ優勝争いで勝ち点を積めたのはすごい自信になりました。今までのシーズンに比べて、戦力は落ちていたと思いますけど しっかり優勝をもぎ取れたのは自信になった」
深めた自信を携えて臨む最終予選ラスト2試合に向けては「勝ち癖というか、そういう苦しい試合を勝ちに持ってくるというのは、代表でも生かせると思う。ユニオンではセットプレーで苦しい試合を取れていた。それは代表も同じ」とポイントを指摘。
オーストラリア戦に出場すれば、自身17試合目の代表戦。町田にはチームの守備を引き締める役割とともに、190センチという高さを生かした代表初ゴールも期待される。
