サッカー日本代表は現地3日、オーストラリア・パースでトレーニングを行った。5月3日に所属するブラックバーンでシーズンを終えていたFWの大橋祐紀だが、チャンスをしっかりつかむために、今回の活動に合わせ、しっかりコンディションを調整して臨んでいた。

上写真=オーストラリア戦に向けてトレーニングする大橋祐紀(写真◎青山知雄)

再会した仲間と勝利に直結するプレーを

 最終予選で1トップを務めてきた上田綺世と小川航基が不在の中、招集された大橋祐紀に対する期待は大きい。所属するブラックバーンではケガで今年1月から2月にかけて戦列を離れた時期もあったが、36試合に出場し、9ゴールをマーク。ハードなリーグで確かな実績を残した。

「ケガがあって、2カ月ぐらいして戻って、その後は比較的じゃないですけど、自分の中でも内容もついてきた試合が多かった。自信もつきましたし、やれることも増えてきたきたので、そこは良かったのかなと」

「身長もフィジカル的にもすごく優れている選手がチャンピオンシップ(イングランド1部リーグ)は多い中で、そういったファイトする部分はめっちゃ成長したと思っていますし、どんどんタフになっているとは思うので、そういったものをしっかり出したいと思います」

 自身が感じた手応えと携えた自信を、今度は代表の舞台で発揮することになる。主軸を担ってきた2人のFWと、どんな違いを示したいのか、聞いた。

「自分は落ちたりも、落ちて(ボールを)受けたりもしますし、体を張るだけじゃなくて、いろんなプレーをしつつ、最後にしっかり点を取れるポジションに入り込むのが強みかなと思います。
 このW杯の切符をつかむのに、綺世も航基も点を取ってチームの勝利に貢献してきたと思いますし、その流れというか、(今回も)代表(の試合)であるのは変わりないので、そこで自分たちもじゃないですけど、自分たちを証明できるようにしたい」

 初日の練習前に森保一監督は今回のシリーズの2試合が予選の消化試合ではなく、しっかり勝利を目指すと強調したという。5日の対戦相手、オーストラリア代表にはW杯出場がかかっており、敵地で戦うことを踏まえれば、厳しい試合になるのは容易に想像できる。その中で勝利をつかむには、当然ながらネットを揺らすことが必要だ。

「相手の状況はもちろんわかっています。ただ、自分も全てを出して勝つことが大事だと思っています」

 湘南時代にともに戦ったFW町野修斗や中央大時代に一緒にプレーした渡辺剛と代表で再会できたことも、大橋のモチベーションを高めている。

「自分たちが日本の勝利に直結するようなプレーができたらと思う」

 大橋は勝利に貢献し、1年後の北中米ワールドカップに続く道を切りひらく決意で、今回の2試合に臨む。

取材◎佐藤景


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