サッカー日本代表は10日、敵地ジッダでサウジアラビアに快勝した。チームの2点目を記録した小川航基のゴールをアシストしたのが、後半開始から途中出場した伊東純也だ。攻撃面もさることながら守備でも求められる役割をきっちり果たした。

上写真=チームの2点目をアシストした伊東純也とゴールを決めた小川航基(左/写真◎Getty Images)

正確なボールで相手の心を折る一発を導く

 後半開始から南野拓実に代わって登場すると、右サイドで躍動した。同サイドはサウジアラビアのストロングポイントであり、前半に何度か突破を許していた。

「結構相手もサイドで崩したりしていたんで、自分が入ったらそこだけやられないようにしようとは思っていて。あとは前にエネルギーをかけられたらいいかなと思ってました」

 その考えをピッチで実践。果敢な仕掛けと素早いプレスバックを繰り返した。79分には守田英正からのサイドチェンジを引き出し、カットイン。小川航基のシュートにつなげた。

 相手のディフェンダーに当たり、枠に飛ばなかったが、そこで得たCKで伊東の精度の高いキックが光る。ニアで谷口彰悟、遠藤航が相手を押さえた背後のスペース。ボックス中央へエリアにボールを届けると、小川が飛び込み、ヘディングシュート。相手の心を折るゴールが決まった。

「普通に真ん中を狙ってって言われてたんで、ファーストポストを起こしてっていうボールを狙ってただけです」

 本人は謙遜したが、そこにしかない場所へ、高さとスピードをピタリと合わせた。このゴールをきっかけにサウジアラビアのサポーターが帰り始めた。勝利を大きく手繰り寄せる一発を導いたわけだ。その力を改めて証明してみせた。

「もちろん自分も最初から出たい気持ちはありますし、普段は90分やれてるので、やれる自信はある。でも、監督が後半から行ってほしいと試合前から言われたんで、納得してっていう感じですかね」

 所属するスタッド・ランスでもチームの中心として好調なプレーを見せており、先発でも問題なくプレーできるだろう。ただ、バーレーン戦でも見せたように、後半から登場する伊東も効き目は「大」だ。

 中4日で迎える次戦のオーストラリア戦は先発か、それとも途中からか。いずれにせよ、右サイドで勇躍し、チームを勝利に導く働きが期待される。


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