1トップは上田と予想
そのトップ下は、鎌田大地と予想。前述の通り、次戦のバーレーン戦は過酷な状況での戦いとなりそうで、初戦でプレー時間が短いか、もしくは温存した選手が先発するものと思われる。久保建英や南野拓実については、中国戦に関して「温存」されるのではないか。
両ウイングは指揮官が「日本の強み」と胸を張る両ウイングがそろうと予想。右は約7カ月ぶりに復帰した伊東純也、左は三笘薫だ。高い確率で相手ディフェンスを1枚剥がす両翼が、おそらくは守備に重心を置いて戦う中国攻略のポイントになるかもしれない。右は堂安律の可能性もあるが、天候の影響で搭乗予定だった飛行が飛ばず、チャーター便で帰国できなかったために合流が1日遅れた。今回はコンディションを考慮し、先発予想から外した。
相手に引かれに引かれて攻めあぐねる展開になれば、試合途中で3−4−2−1に変更し、菅原をベンチに下げて伊東が右ウイングバックに回る形も考えられる。3バックは板倉、谷口、中山(または交代で町田)で構成。同時にシャドーに久保や南野を投入し、中央から、そしてサイドからの攻め筋を増やす策もありそうだ。
1トップは上田綺世か。人数を割いて守る相手からゴールを奪うのは簡単ではないが、このチームで長くプレーし、周囲とのコンビネーションという点でまさる上田が最終予選の初戦には先発するのではないか。そして途中からゴールパターンが豊富な小川航基、あるいはリードした展開で浅野拓磨がピッチに送り、中国を「仕留める」と読む。
前回、前々回と最終予選は初戦でつまずいた。同じ徹を踏むことなく、白星でスタートしたいところ。注目の中国戦は今夜、19時35分に埼玉スタジアム2002でキックオフされる。
取材・文◎佐藤景