日本代表は22日、アジアカップのグループステージ第3戦、インドネシア戦に向けてトレーニングを行った。ホテルでコンディション調整に努めた三笘薫を除く、25人が臨み、この日の練習を最後に帰国する4人のトレーニングパートナー(中村圭佑は引き続き滞在)も参加。注目のシーンを目にしたのは非公開練習の終了直後だった。

上写真=22日の練習後、ピッチで守備陣が話し合いを行っていた(写真◎佐藤景)

21日のミーティングで課題を確認

 全体練習終了後のピッチでは守備陣が話し合いを行っていた。非公開の時間帯からディスカッションしていたと思われるが、メディアが目にできたタイミングでは、いくつかのグループに分かれていた。齊藤俊秀コーチと谷口彰悟、板倉滉、渡辺剛、菅原由勢のグループ、冨安健洋、毎熊晟矢、伊藤洋輝のグループ、そして町田浩樹、中山雄太、旗手怜央のグループだった。旗手は守備陣ではないが、前の選手の立場から意見を出していたのかもしれない。

「いろんなことを話しましたね。試合の中のことだったり、ポジショニングのことだったり。色々です」

 齊藤コーチとの会話について聞かれた板倉は、こう答えた。守備陣でプレーの確認とすり合わせを行っていたことがうかがえる。

 前日の21日には練習前に行われたミーティングではチームとして課題を出し合ったという。守備面についてはどんなことが話し合われたのか、その一部を伊藤洋輝が明かした。

「まずはやはり、前が(高い位置から守備に)いくんだったら、後ろもしっかり上げて、前が無駄追いにならないようについていくこと。それとセカンドボールを拾われているシーンがあったので、ロングボールに対して(ボランチの遠藤)航くんが競ったら、どうしても相手のボランチに拾われるシーンが多くなるので後ろが競りにいくのか、ということを話し合いました。もちろん状況にもよるんですけど」

 ラインを押し上げて陣形をコンパクトに保ち、センターバックがエアバトルを担当すれば、セカンドボールの回収率が上がる。どういうことか。伊藤洋の説明は明快だった。

「基本的にイラク戦はロングボールに対して航くんが競る場面が多くて、それによって中盤のスペースが空いてしまったところがありました。相手のワントップの選手に対してセンターバックが競りにいければ、航くんと守田くんが2枚(中盤に)立っていられる。そうなればセカンドボールを拾える回数がもっと増えると思うので、(ラインの)押し上げはもちろんだし、もっと手前に落ちた場合には、競りには行けないですけど、基本的にはセンターバックが競りに行く回数を増やせば、チーム的にもバランスが良くなるのかなと思います」

 イラク戦はセカンドボールをことごとく相手に拾われ、2次攻撃につなげられた。そのことが日本が劣勢になった一因だ。その改善策としてミーティングで確認したのが、最終ラインを押し上げて陣形をコンパクトに保つことだった。

 イラク戦でトップ下で先発し、途中から右サイドハーフに回った久保建英もミーティングで話し合われた内容を踏まえて、こう話している。

「最初に相手に押し込まれないように人数をかけて前から行って、というところと、課題で出た誰が競るかってところもしっかり共有していきたい。(イラク戦は)セカンドボールを拾われる回数がメッチャ多かった。例えばこの前の選手だったら僕と浅野選手が前に(圧力を)かけたなら、その2人はボランチのところまでは戻れないので、そういったときにボランチの選手が(ロングボールを)競ってしまうと、セカンドボールを回収する人がいなくなる。それってサッカーが詳しくないとわからないから、『何で日本はセカンドボールを拾われてるんだろう』ってなっていたと思うんですけど、結局、チームとしてやっている前からの追い方と、競る人があんまり一致してなかったなと。それはみんなの試合後の見解としてありました。次ももし僕と浅野選手が出たとして、その2枚で(プレスを)かけるなら、競るのはやっぱりボランチじゃなくて、センターバックだよねということだったり、ボランチの1枚が競って、もう1枚は前のところで回収するべきだよねとか。そういう話がもう出ているので、そこは問題ないかなと思っています」

 連動したプレスと高いライン設定。良い時の日本はこれらができていた。しかしベトナム戦もイラク戦も実践できた時間は限られる。

「僕自身も映像を見て、やっぱりもうちょっと(ラインを)上げられる部分があったんじゃないかと思います。ただ、相手の特徴を見ながらセカンドボールのところだったり、後ろの押し上げだけじゃなくてセカンドボールの球際のところだったり、もう一度見直してやらないといけない」

 そう言って板倉は気を引き締めた。ラウンド16進出がかかるインドネシア戦は日本時間24日、20時30分にキックオフとなる。

取材◎佐藤景


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