上写真=谷口彰悟が日本代表のキャプテンとして重責を担う(写真◎スクリーンショット)
「そういう選手が今後も生き残っていく」
谷口彰悟が森保一監督からの指名を受けて、E-1選手権に臨む日本代表のキャプテンを務めることになった。
川崎フロンターレでも2020年から務める役割だから板についてはいるが、日本代表を率いるとなると、新たな決意も沸いてくる。「キャプテンとして積極的に率先してやっていきたい」としたのが、コミュニケーションを深めることについて。
「急造チームだから合わせる時間ない、と終わらせては絶対にいけないと思っています。この3連戦で3連勝して優勝するという目標を達成したい思いがあります。集まったメンバーで優勝する意思は合わせていきたいし、相当な覚悟を持たないとあっという間に終わってしまいます」
今回はJクラブに所属する選手のみで構成されたチームで、11人の初代表をはじめ、復帰組も多い。昨年からコンスタントにメンバーに入ってワールドカップ最終予選でも重要な役割を果たした谷口が、リーダーとして選ばれるのは自然な流れだ。チームをまとめて、勝たせる。自らのプレーに加えて、もう一つのミッションが課せられた。
「とにかく勝つために何ができるかを考えていきます。自分が出てどういうプレーをしたら勝たせられるか、そうやってチームを勝たせる存在になっていくことをみんなが考えなければならないし、そういう選手が今後も生き残っていくと思います」
11月のワールドカップに向けた個々のアピールの場にもなるが、そのプレーがチームの勝利にどれだけ影響を与えるかを考え抜く3試合になる。
「前回の6月の試合でも、結果を残したいことでどんどんみんなが前に行って、後ろが足りなくなるシーンも何回かはありました。そこは反省を踏まえて、しっかり後ろに残すところは残すことは声掛けしたいと思います」
はやる気持ちだけではチームを勝たせることはできない、という戒めだ。その微妙なバランスを見つけ出していくことも、キャプテンの務めだろう。