上写真＝50分、伊東が右足を一閃！ 素晴らしいシュートが左上スミに突き刺さって日本が2-0とした（写真◎JMPA小山真司）
■2022年2月1日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第8節（@埼玉スタジアム／観衆19,118人）
日本 2-0 サウジアラビア
得点：（日）南野拓実、伊東純也
（サ）なし
「思い切って打ったら、いいところに行った」
またしても期待される仕事をやってのけた。勝たなければいけない一戦で素晴らしいプレーを披露し、1得点1アシストで勝利に貢献した伊東は「自分のゴールで勝てたのはうれしいですし、チームが勝てたことが一番うれしい」と喜びを語った。
28分にスピードに乗ったドリブル突破で相手DFをかわしたシーンでは、センタリングがGKにブロックされたが、サウジアラビアに恐怖を植え付けた。すぐさま32分にもDF酒井宏樹の縦パスに反応し、長い距離を走りながらも相手DFに競り勝って突破。マイナスへの折り返しから、MF南野拓実の先制点が生まれた。
試合に向けて「いままでの相手よりボールを握られる時間もあるので、攻守の切り替えで背後のスペースを突いていけたら」と語っていた。ボール奪取後のカウンターで一気にスペースを突く『有言実行』のランニングで、貴重な得点をアシストした。
後半に折り返した50分には、DF長友佑都の左からのパスを右サイドで受けると、ワントラップから右足を一閃。強烈な弾道のシュートをゴール左上スミに突き刺して2点目を奪い、最終予選4試合連続ゴールとして「思い切って打ったら、いいところに行きました」と笑顔を浮かべた。
守備でも献身的にボールへのアプローチやプレスバックを続け、「相手の左サイドがストロングポイントだったので、酒井くんとうまく話しながら封じられたと思う」と納得の表情。フル出場となったが足は最後まで止まらず、「最後はきつかったですけど、走り切って、チームのために走って、勝てればいいと思った。最後までみんな集中を切らさずできたと思います」と語った。
サウジアラビアとの勝ち点差を1に縮め、3月の次節でオーストラリアをアウェーで下せばW杯出場が決まる。右サイドで輝き続けるヒーローは「ワールドカップに出るのは簡単じゃないですけど、絶対に出なければいけないと思っている。一戦一戦勝って、しっかり決めたい。しっかり準備をして頑張りたいと思います」と力強く語り、さらなる活躍を誓っていた。
