日本代表は今夜、サウジアラビアとの大一番を迎える。アジア最終予選のグループBで2位につける日本は、首位サウジアラビアに敗れると3位に転落する可能性もある。絶対に負けられない試合に向けて酒井宏樹が意気込みを語った。

上写真=中国戦で仲間のゴールを喜ぶ酒井宏樹(写真◎JMPA小山真司)

今夜、負けは許されない大一番!

「(サウジアラビアは)普通にいいチームですし、アジアの中でもトップレベルのチームだと思う。ボール握る展開も握られる展開も試合中に絶対にあると思います。たとえば2次予選で、それほど強くない相手だったとしても試合中の波はあるものなので。自分たちの波のときにしっかり点を取って、そのまま勢いをもたらすことが重要です。そして相手の波の時に落ち着いて冷静にブロックをつくって守れるかというのが、90分を終えたときに結果に響いてくる」

 今夜、19時10分。埼玉スタジアムで日本はサウジアラビア戦に臨む。現在アジア最終予選のグループBで2位につける日本と首位チームの対戦だ。予選は今夜の一戦を含めて残り3試合。日本は勝ち点4差でサウジアラビアを追っている。

 相手は、日本に勝てば2位以内が確定し、カタールW杯出場が決まる。一方で日本は敗れた場合、オマーン対オーストラリアの結果次第で3位に転落する可能性もある(オーストラリアとは勝ち点1差)。W杯に出場するためには、やはり引き分けでは苦しい。ここはしっかり勝利をつかんでおきたいところだ。

 酒井宏樹も、今夜の試合が重要な試合であることを十二分に理解していた。相手のストロングポイントである左サイドからの攻撃について、「中国戦よりも相手はレベルが高くなると思うし、自分の役割も増えると思う。対峙する10番の選手(サーレム・アッ=ドーサリー)はアジアでもトップレベルですし、アジアカップでもマークについていたので良い選手なのは分かっています。左サイドバックとのコンビネーションもあるので、色々と策を練りながらゼロに抑えたいと思います」と言及。勝利へのポイントとしてサウジアラビアの左サイド封じを挙げた。

 今回の試合も中国戦に引き続き、これまで最終ラインを組んできた吉田麻也、冨安健洋が不在となるが、谷口彰悟と板倉滉の2CBとは練習中からよく話しているという。普段組んでいないことで「逆に注意しながらやるので、よりこまめにコミュニケーションは取れている」と説明する。つまりは、守備に不安はない。

 そして攻撃面では縦関係を組む右ウイングの伊東純也があまり下がらないように気を配り、攻撃にパワーを使ってもらえる展開に持っていきたいとコメント。そのことがひいては日本の攻撃面の強みを最大化させることにつながるからだ。

「とにかく勝たないといけない試合。代表で僕も10年間プレーしていますけど、代表は常に勝たないといけない集団。勝っても色々言われる集団なので。とにかく勝ち続けないといけない。何が何でも勝ち点3を取りたい」

 酒井の視線は真っすぐ勝利だけに向かっていた。勝てばW杯出場に前進し、負ければ一気に後退する、そんな一戦。今夜のサウジアラビア戦、相手の左サイドと日本の右サイドの攻防がホットゾーンになる。


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