上写真=酒井宏樹は森保一監督からの信頼に「応えなければいけないと思っています」(写真◎スクリーンショット)
「とにかく勝つしかない」
カタール・ワールドカップのアジア最終予選第6戦の相手は、オマーンだ。9月2日の初戦で88分にゴールを奪われて逃げ切られ、黒星スタートとなった因縁が残る。
酒井宏樹はその試合にフル出場している。だから、忌々しい記憶を振りほどきたい。
「とにかく勝つしかないんじゃないですかね。あれだけ悔しい思いをしましたし、見ている人にとっても嫌なスタートになったので、僕たちには責任があります。しっかり払拭したい」
11月3日のJ1川崎フロンターレ戦での負傷もあって、11日のベトナム戦はベンチ外だった。足の付け根の筋肉系のトラブルだということだが、「良くはなってきていますし、練習の中でできることが増えていて、コンディションが上がっている感触はあります」と表情は明るい。
負傷してもなお、継続してメンバー入りしているのは、森保一監督からの厚い信頼があってこそだろう。
「信頼していただいているのは感じます。それに応えなければいけないと思っているので、だから生半可な気持ちでプレーできるとは言えないし、完全に戻ってからできると伝えたいと思っています。毎日コミュニケーションは取っていますし、右サイドバックには素晴らしい選手がいるので、その2人も信頼していますし、チームみんなで勝ち上がっていきたいと思います」
ベトナム戦は山根視来がプレーして、室屋成もいる。だが、オマーン戦で酒井が復帰するならば、右サイドでは伊東純也とのパワフルな「二段階ロケット」が復活する。
「サイドバックなので、前の選手の状況や中盤の状況に合わせる、というのが(プレー選択の)答えですね。試合中に判断しなければいけないし、その状況で立ち位置を変えないといけないと思います」
4-2-3-1でも4-3-3でも、どちらのシステムでも伊東とはコンビを組んでいる。伊東の俊足と酒井のパワー。その組み合わせは相手の脅威になる。