上写真=前線の基準点としても得点源としても活躍が期待される大迫勇也(写真◎JFA)
常に結果を出さないと
日本は最終予選を3試合を終えて1勝2敗。勝ち点3で3位につけるが、挙げた得点は中国戦の1点のみだ。その1ゴールを記録したFW大迫勇也はオーストラリア戦を前の取材でチームの修正点を問われ、こう答えた。
「僕自身が決めないといけないシーンはたくさんあった。そこは分かりつつ、チームでもさらに得点チャンスを増やすためにどうするかを話し合っています」
もちろん攻撃陣だけの問題ではないにせよ、得点力不足の解消が課題であることは明らか。選手間でも指揮官ともその点について話し合っていると大迫は語った。
攻撃に転じたらまず前線でポストになる大迫にボールをつけるのが日本のパターンだが、相手もそのことは重々承知している。中央を締められて思うように攻撃を展開できないケースがあり、遠藤航は頼り過ぎている点を指摘した。大迫自身も、「サイドが空いているので、うまく対応できれば」と、状況を見極めてプレーすることが重要だと指摘。
ホームで迎える12日のグループ首位オーストラリアとの試合は勝ち点3の獲得がマストだろう。現状では6ポイントの差をつけられており、これ以上、勝ち点差が開けば、2位以内でワールドカップ出場権を得ることも難しくなる。
「常に結果を出さないといけない責任感はある。前回の試合ではなかなか結果を出せなかったですが、点を取ってチームを勝たせられるように」
中国戦は、大迫のゴールでチームを勝利に導いた。再び自らの得点で勝利を導き、オーストラリアとの差を詰めることができるか。今夜、勝負の90分に臨む。